アイザック・H・ジョーンズと石川勇太氏のTHE EAT 人生が劇的に変わる驚異の食事術の書評


Food photo created by senivpetro – www.freepik.com

THE EAT 人生が劇的に変わる驚異の食事術
著者:アイザック・H・ジョーンズ・石川勇太
出版社:扶桑社

本書の要約

1.食事から糖質を減らして、良質なアブラを摂る 2.農薬や添加物、重金属を排除し、体から毒素を排出する 3.ストレスと賢く付き合うという「最高の食事と習慣の三大原則」を取り入れることで、脳と体の健康を取り戻せ、自分のパフォーマンスをアップできるようになります。

食事を変えることで、自分のパフォーマンスをアップさせよう!

食事を変えることで自分のパフォーマンスを最大化させ、仕事の生産性を高めると同時に、ウイルスや感染症に負けない免疫力を身につけることになるのです。これは、現代を生き抜くのに必要な「健康というスキル」です。(石川勇太)

昨日は人間ドックを受診し、自分の健康状態を客観的に確認できました。コロナ禍の中のテレワークで、運動不足になっていたこともあり、ベスト体重より2Kgオーバーしていました。私はコレステロールが高い遺伝子を持つため、食事を改善してもコレステロールの数値はなかなか下がらず、昨日もそれをドクターから指摘されました。そろそろ、コレステロールを下げる薬を考えなければいけません。

人間ドックを受けている合間に、健康に関する本を読もうと思い、本書をダウンロードし、読了しました。ちょうどよいタイミングで食習慣に関する書籍を読め、自分の体のために食事の改善を再度行うことを決めました。自分の健康のために良い食事を摂ろうと意識はしているものの、時々ジャンクフードを食べてしまっていることを反省できました。

私たちの祖先は長年、動物や魚介類などから得られるタンパク質と脂質を使って、生き延びてきました。狩猟生活では、いつも確実に食べられるわけではありません。そのため狩りに成功したときに食べられるだけ食べ、脂質としてエネルギーを体内(「脂質のタンク」)に貯蔵し、そこから少しずつ燃料を補給して生命活動を維持してきました。脂質のエネルギーが切れたときの「補助タンク」として、「糖質の燃料タンク」を使っていたのです。

しかし、今から1万年前に状況は一変しました。農業革命が起こり、穀物を栽培するようになると、人は穀物に含まれる糖質からエネルギーを得るようになりましたが、私たちの体はその変化に適応できませんでした。人類が登場以来399万年の間、脂質を体内で燃焼して生活してきたために、こうした体の仕組みは現在もほとんど変わっていません。このギャップが私たちの体を不健康にしています。

そして、先進国の現代人は食べることに困らなくなりました。炭水化物などの食べ物を簡単に手に入れられるようになり、糖質が過多になっています。たった2000Kcalしか容量のない「糖質の燃料タンク」をメインにし、それを使って暮らすようになったのです。 しかし、糖質は本来、脂質のエネルギーがなくなったときに補助的役割で使うものです。糖質を過剰に摂取することで、体のあちこちに不具合が生じることにったのです。

では、私たちはどうすればよいのでしょうか?ヘルスドクターのアイザック・H・ジョーンズ氏と彼のビジネスパートナーの石川勇太氏は、糖質を減らすことが重要だと指摘します。以下の「最高の食事と習慣の三大原則」を取り入れることで、私たちは健康体を取り戻せ、パフォーマンスをアップできます。

1.食事から糖質を減らして、良質なアブラを摂る
2.農薬や添加物、重金属を排除し、体から毒素を排出する
3.ストレスと賢く付き合う

今日はこの3大原則を紹介したいと思います。(アイザック・H・ジョーンズ氏の関連記事

最高の食事と習慣の三大原則

1.食事から糖質を減らして、良質なアブラを摂る

糖質を減らすとは、近年よく言われている糖質オフダイエットを目指したものではありません。良質なアブラ(脂質)を摂り、あなたの体の代謝システムを「シュガーバーニング」(糖質燃焼型)から「ファットバーニング」(脂質燃焼型)に変えることで、脳と体が最高のパフォーマンスを発揮できる状態にする方法です。

長い間、脂質をエネルギー源として活動してきた私たちの体は、「シュガーバーニング」(糖質燃焼型)ではなく、「ファットバーニング」(脂質燃焼型)に適したものになっています。糖質をエネルギーに変える「シュガーバーニング」は私たちの体のエネルギー供給を不安定にし、本来の仕組みである「ファットバーニング」の代謝システムの働きを妨害します。

本来人間が持っている脳と体の働きを取り戻すためには、「シュガーバーニング」から「ファットバーニング」に切り替える必要があるのです。そのためには白砂糖、白米、小麦粉などの糖質や悪いアブラなどをできるだけ摂取しないことです。

人間の体には細胞が60兆もありますが、その細胞膜がアブラ(脂肪)でできていることを私たちは忘れてはいけません。体を構成する細胞の細胞膜が、もし、「悪い」アブラでつくられてしまったら、体のあちこちに不具合が生じてしまいます。

特に「脳」は、乾燥重量(水分を除いた重さ)の60%を脂肪が占めています。ここが悪いアブラに占領されてしまえば、脳のパーフォマンスは低下します。悪いアブラが脳細胞同士のコミュニケーションを疎外し、脳の働きを悪くしてしまうのです。

私たちは脂質を摂取すると太ると考えていますが、良いアブラと悪いアブラを分けて考えなければなりません。以下の脂質と糖質のルールを覚えて、食事の組み合わせに注意を払いましょう。
■良質な脂質→太らない
■糖質→太る
■悪質な脂質+糖質→とても太る

著者は糖質を減らし、良質なアブラを摂取することをレコメンドしています。では、良いアブラとはどんなアブラなのでしょうか?

以下のリストを参考にし、体に良いアブラを摂取し、悪いアブラを控えるようにしましょう。
【「良いアブラ」一覧】
◎エキストラバージンオリーブオイル
★ココナッツオイル★グラスフエッドバター★ギー
・アボカドオイル
・魚の油(オメガ3脂肪酸)
・ナッツと種
・遺伝子組み換え飼料を与えていない平飼いの卵
・牧草牛・MCTオイル・エキストラバージンパーム油(椰子油)
・ヘンプシードオイル(麻の実油)・全脂肪の乳製品
・ダークチョコレート

【「悪いアブラ」一覧】
・マーガリン
・サラダ油
・キャノーラ油
・ショートニング
・コーン油
・コットンシード油
・なたね油
・植物性クリーム
・水素油
・大豆油、植物油、ひまわり油

悪いアブラの代表格は「トランス脂肪酸」です。非常に毒性の強いアブラで、加工や加熱など人工的に手を加えると毒性が生じます。マーガリンやショートニングがこのトランス脂肪酸を含む製品です。また高温で調理された揚げ物も、多くの場合、アブラがトランス脂肪酸に変化しています。アメリカでは国民の健康を守ために、このショートニングが禁止されましたが、日本では規制が遅れています。そのため、外食産業がこのショートニングを多用しています。加工食品でもこのアブラが使われているので、揚げ物などの摂取をできるだけ減らしましょう。

2.農薬や添加物、重金属を排除し、体から毒素を排出する
私たちは大量に毒素を体内に取り入れています。食品からだけでなく、車の排ガスやPM2.5に含まれる重金属、農薬や添加物、マニキュアや歯の詰めものなどの毒素が私たちの体を蝕んでいます。この毒素を定期的に排出するために、食事を改善し、運動やサウナなど、汗をかくことを習慣化すべきです。

有害物質を吸収する食材(ニラ・ニンニク)、有害物質を無毒化するのを助ける食材(ブロッコリー・カリフラワー)、有害物質を体外への排出させる食材(キノコ・海藻)などを積極的に食べるようにしましょう。

 3.ストレスと賢く付き合う

日常生活におけるストレスは、体にさまざまな負の影響を及ぼします。例えば免疫力の低下もそのひとつ。ストレスはインフルエンザをはじめ、さまざまな感染症に対する免疫力にも影響を及ぼします。また過剰なストレスを受けると血圧が上昇し、血液が凝固しやすくなり、脳卒中や心筋梗塞を起こしやすくなると考えられています。

食事を変えることで集中力が身につき、イライラを減らせます。集中力が高まることで仕事のパフォーマンスも上がり、自分に自信が持てるようになります。この日常の変化がストレスの軽減につながります。仕事やプライベートの人間関係を充実させるために、自分を客観的に見つめ直すことも大事です。私は慈悲の瞑想を習慣に取り入れることで、ストレスを減らせました。

新型コロナウイルスに感染しないためには、免疫力を落とさないことが重要です。食事、睡眠、運動に気を使い、自分の体を守ようにしましょう。

ブロガー・ビジネスプロデューサーの徳本昌大の5冊目のiPhoneアプリ習慣術がKindle Unlimitedで読み放題です!ぜひ、ご一読ください。

 

この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
徳本昌大 Amazonページ >
 

徳本昌大をフォローする
ブログ
スポンサーリンク
徳本昌大をフォローする
Loading Facebook Comments ...

コメント

タイトルとURLをコピーしました