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ものの見方が変わるシン・読書術
著者:渡邊康弘
出版社:サンマーク出版
本書の要約
新しい読書の常識である「シン・読書術」を取り入れることで、時代の変化に適応できるようになり、自分自身を絶えず進化させられるようになります。読書を習慣化し、思考と行動を変えることで、結果を出せるようになります。読書を難しいと考えるのをやめ、自分のための読書をスタートしましょう。
シン・読書術とは何か?
本は、自分自身のため、あなた自身のために読むもの。これまでの常識を手放し、新しい常識を手にしよう。ここから、読書の見方を変えていこう。(渡邊康弘)
書評ブログを書いているため、読書術に関する質問を受けることが多々あります。私は質問者に以下のようなアドバイスを行います。
■好きな本を読む
■小説以外は、好きなところから読む
■全部読まなくとも、自分を変えてくれるメッセージ・キーワードを探す
■読むスピードは気にしない。1日1ページでもよいので、読書を習慣化する
読書の対する考え方を変え、読書のハードルを下げることで、人生はより楽しくなります。年間読書冊数3000冊、日本トップレベルの読書家である著者も自分のために読書をするべきだと言います。「シン・読書術」を取り入れることで、いつの間にか、ものの見方が変わり、人生に変化が訪れます。
著者は今のような今までの常識が通用しない時代には、読書のやり方を「シン・読書術」に変えるとよさそうです。
・全部読めない ⇒自分に必要な部分だけ読めばいい
・集中力が続かない ⇒休憩をはさみながら短い時間のほうが結果は出る
・積読になる ⇒潜在意識には情報を伝えている効果がある
・内容を忘れてしまう ⇒思い出す練習をすればいいだけ
・速く読めない ⇒指を使えば、速く読めて集中できる
私も11年前からこのブログを書いていますが、毎日本を読み続け、1日も欠かさず書評をアップすることで、人との出会いや仕事によい影響を及ぼしています。著者ほど大量に本を読んでいるわけではありませんが、読書と日々のアウトプットにより、人生をワクワクなものに変えられました。
「シン・読書術」で人生の質を高めよう!
ぼくの考える本を読むメリットの一番は、やはり作者の体験を疑似体験できること。本を読むことによって作者の視点やものの見方といった、自分とは異なるものを手に入れられるのはお得だよね。それに、本は自分の生きた年数よりもさかのぼることのできる唯一の方法でもある。本によって時代をさかのぼり、先人たちの知恵やものの見方を身に付けられる。
本を大量に読み、アウトプットを続けることで、様々な著者の思考法が身につきます。著者の体験や知識を脳にインプットすることで、脳の中で情報がつながり、正しい答えが見つかるようになります。ものの見方が変わることで、アイデアの質が高まります。読む本のカテゴリーを広げることで、いろいろなものが見えるようになります。
読書は、読む前のビフォーと、読んだ後のアフターが生まれればそれでいい。読んだ後、気持ちが動いたり、一歩踏み出せたり、あなたの中になにかが残ったりー読む前の自分とほんの少しでも変わればいいんだ。
シン・読書術の目的は、これまでの「著者の意見を理解する」ものとは異なり、自分自身のために読むことなので、全てを読み、理解しなくてよいのです。日々、自分を変える言葉に出会い、人生の質を高めることで、やがて読書が楽しくなります。
本書には、ハーバードメディカルスクールで教鞭をとったアリス・フラハティの書きたがる脳 言語と創造性の科学の言葉が紹介されています。天才たちはなにか書かなければいけないという強迫観念に侵されていたことを明かしています。彼らはなにかをメモすることにより、自らの思考を深めていたのです。
アリス・フラハティは、大量に文章を書く人をハイパーグラフィアとグラフォマニアに分類します。
■ハイパーグラフィア
ただただ「書きたい」という強い衝動から、大量に文章を書く人。
■グラフォマニア
「誰かに文章を見せたい」「文章を通じて自分を見てもらいたい」「読者とつながりたい」という欲求から、大量に文章を書いている人。
私はこの分類でいくとグラフォマニアかもしれませんが、読書と大量のアウトプットによって、ブログの読書とつながれるようになりました。テーマが書評のため、多くの著者や編集者と出会えるようになりました。特にビジネス書の著者は会社の経営者・士業・コンサルタントの方が多いので、直接彼らと話すことで、より多くの学びが得られます。ネットワークも拡大し、彼らと共創することで、私の仕事の領域もどんどん広がっています。
本を読むことで私たちは以下の5つの力が手に入いると著者は言います。
①情報の「真」実を見極める力がつき、物事の骨組みが構造的にわかる
②物事を「深」く考える力が身に付く
③自分を「信」じられる力がつき、自己肯定感が高まる
④著者と共「振」することで、多様な「ものの見方」ができるようになる
⑤自分自身を「進」化、「進」歩させ、新しいアイデアを生み出し、実行できる
「シン・読書術」を取り入れることで、時代の変化に適応できるようになり、自分自身を絶えず進化させられるようになります。
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