昨日、娘と一緒に映画バケモノの子を観てきました。
子供のアニメだと思い、あまり期待せずに出かけたのですが
これがとても素晴らしい作品で、いい意味で期待を裏切られました。
本作は、孤独な二人(バケモノの熊徹と9歳の少年九太=蓮)の成長物語です。
熊徹は、武道の達人ですが、心の修行が足りないため
多々良や百秋坊など一部の理解者以外からは、疎まれています。
そこに人間の少年の九太(蓮)が現れ、当初はぶつかり合いますが
やがて、お互いの価値を認め合えるようになります。
二人は師弟関係を結ぶことで、互いに成長していくのです。
師匠の熊徹が、武道以外なにもできないという設定が面白く
二人がカバーしながら、成長していく様子が今時なのかもしれません。
九太は亡き母親との約束のために、熊徹の動き(型)を追いかけるようになります。
熊徹の足の動きをモデリングすることで、武道のコツをつかむのです。
このモデリングを続けることで、九太はどんどん強くなります。
9歳から青年期までの二人の練習風景の描写がとても美しく
成長物語、映像という二つの点で、私の印象に残りました。
また、親子愛、師弟愛、バケモノの世界(渋天街)と渋谷の街が
交差するストーリーは面白く、最後まで、楽しめました。
特に、渋谷の街の描写は、リアリティがあり
実際の渋谷を思い出しながら、この映画を楽しめました。
懐かしのハーマン・メルヴィルの「白鯨」もストーリーに彩りを加えています。
子供がいる人は親子で観て、感想を語り合うとよいでしょう。
私は映画が終わったとで、子供の目がキラキラ輝いているのを見つけました。
家族で、バケモノの子の良さを確認しましたが
親の視点、子供の視点、それぞれで感じることは異なりますが
成長するぞ!という意識は高まりました。
登場人物に感情移入するとより楽しめそうなので
すぐにアマゾンでバケモノの子を購入してみました。
親子で、本も楽しんでみようと思います。
バケモノの子のストーリーはこちらから。
ちなみに本作は、「時をかける少女」や「サマーウォーズ」で
有名な細田守氏が監督・原作です。
ネタバレにならないように書きましたが、おじさんも楽しめる映画です。
家族で夏休みに見ると、会話が弾むと思います。
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