周利槃特は何を聞いても忘れてしまう
自分の名前も忘れてしまうような頭の悪い人でした。
その周利槃特は兄 摩訶槃特のすすめで
釈迦仏の弟子の一人となりました。
しかし、周利槃特は仏の教えを記憶できず、
兄もそれを見かねて精舎から追い出そうとしました。
釈迦仏はこれを知って、彼に箒を与え、
東方に向かって、「塵や垢を除け」と伝え
祇園精舎の掃除をさせました。
周利槃特はそれにより、
無言でこの修行を続け、
いつの間にか周利槃特の周りには人が集まるようになりました。
ついに仏の教えを理解して、学道を究め
阿羅漢果を得たとされて、十六羅漢の一人に選ばれました。
今日8月13日にご紹介の
「利他のすすめ~チョーク工場で学んだ幸せに生きる18の知恵」は
日本で最も有名なチョーク工場
日本理化学工業株式会社
会長の大山泰弘さんが書かれた
会社とは何か?仕事とは何か?を考え直すきっかけになる一冊です。
組織マネージメントとして読んでも発見が色々有ります。
この日本理化学工業株式会社 のすごさは
障害者が全社員の7割をしめていること、
そしてその障害者の方から教えられ、
会社が成長していることです。
これはこの「日本でいちばん大切にしたい会社」の
動画を見ていただければ一目瞭然です。
1959年から大山会長はいやいやながら二人の知的障害者の女性を採用します。
しかし、この知的障害者のお二人が会社に奇跡を巻き起こします。
そう、この方々が冒頭の周利槃特になるのですね。
大山会長がなぜ知的障害者の方が一生懸命働くかを禅師の住職に問います。
「人間の究極の幸せは四つです。
人に愛されること、
人にほめられること、
人の役に立つこと、
そして、人から必要とされること、
愛されること以外の三つの幸せは、
働くことによって得られます。
障害を持つ人たちが働こうとするのは、
本当の幸せを求める人間の証なのです」
この住職の言葉は働くことの本質をついています。
人の役に立ちたい、これがソーシャルおじさんの
最近の働くことのモチベーションになっています。
住職の言葉を読ませていただいて
働くことの意味を改めて噛み締めています。
今、私たちが生きているソーシャルメディア時代は
働きがいを見つけやすい時代かも知れません。
自分が何ができるのかを発信したり
誰が困っているのかを瞬時に見つけることが可能です。
ソーシャルメディアでもリアルでも人の役に立てる仕事を見つけて
これからも働き続けたいと、
この「利他のすすめ~チョーク工場で学んだ幸せに生きる18の知恵」を
読んで思いました。
最後に大山会長の一言をご紹介。
『本気で相手のためを思う。
それが、「強い絆」を生む。』
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