一日三時間あれば、書くべきものは書ける。 (アンソニー・トロロープ)
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成功する作家たちの4時間集中の法則
アリントンの「小さな家」などで有名な作家のアンソニー・トロロープは
朝5時に起き、使用人にコーヒーを運ばせ
5時半から執筆をスタートしました。
彼の時間管理は厳格で、8時に郵便局に出勤するまで
ひたすら書くことに没頭しました。
彼は1859年から1871年まで過ごしたウォルサムハウスで
1時間に1000語、平均で週40ページの量を書くことを習慣にしていました。
1882年に67歳で亡くなるまでに
47本もの小説を出版しましたが、それを当たり前だと捉えていたのです。
彼は一日3時間書くことをルールにし、多くの作品を世に送り出しました。
作家として生きた人、すなわち毎日文筆家として働いていた人は誰でも、1日に3時間費やせば、1人の人間が書くべき量は書けるというわたしの意見に同意するだろう。
トロロープと同時代に活躍したチャールズ・ディケンズも
厳格なスケジュールを守り、文章を書いていました。
彼は若い頃は、夜遅くまで執筆していましたが
年を重ねるうちに、規則正しいスケジュールに変えました。
ディケンズは、午前9時から午後2時まで書斎にこもり
途中で昼食のための休憩をとる以外は書くことに集中しました。
彼は5時間を限度に書くのをやめ、その日の仕事を終えたのです。
W・サマセット・モームも同じような執筆スタイルでした。
彼は、午後1時までの「4時間しか」執筆せずに
月と六ペンスなどの大作を仕上げたのです。
どんなに忙しい時でも、最低4時間の執筆をルールにしていました。」
ガブリエル・ガルシア・マルケスは、毎日5時間執筆しました。
文豪アーネスト・ヘミングウエイは朝6時頃に書き始めて
正午前に書き終えるのを日課にしていました。
ジョン・ル・カレは最初の三つの小説を
90分の通勤時間中に書きました。
あとは昼食を食べながら書いたり、夜に激情に駆られて書いたりしたので
1日の執筆時間は平均で4時間から5時間だったそうです。
バトリック・オブライアンが執筆をスタートするのは
朝食後で、その後は昼食時まで書いたり、作品について考えていました。
午後の休憩を取り、その後、お茶の時間から夕食の時間までに
その日書いたものに目を通して過ごしました。
J・G・バラードは、朝の遅い時間に2時間、昼過ぎに2時間を執筆に使い
その後は散歩しながら、明日の執筆のプランを練っていたそうです。
シリコンバレー式 よい休息 [ アレックス・スジョンーキム・パン ] |
作家になりたければ、4時間集中しよう!
週に4、5日、1日あたり3時間から4時間、自分のコンピューターと登場人物と構想とともに部屋で過ごしなさい。(口ーラ・シェルハルト)
脚本家の口ーラ・シェルハルトは作家になりたければ
1日に3.4時間を執筆や構想の作業に当てるべきだと言います。
執筆に適した時間が4時間前後であることがわかります。
実は、多くの天才たちは長期間働いていなかったのです。
自分の生産性の高い時間を決め、その4時間に集中していました。
作家たちの行動から、重要なタスクに4時間集中し
あとは脳をあまり使わないようにすることが
創造性を高める秘訣であることがわかります。
わたしの価値は、1日に何時間働いたかではなく、毎日浮かぶアイデアで決まる。(スコット・ノダムス)
漫画家のスコット・ノダムスが指摘するように
クリエイターにとって、働いた時間は問題ではなく
アイデアの質や量が問われています。
最後にスタンフォード大学の行動科学高等研究センターの調査を
読むと生産性の高め方がよくわかります。
彼らは、毎朝、8時半から90分間研究に集中し、15分の休憩をとり
その後90分研究に集中すると結果が出せるという調査結果を発表しています。
彼らは昼食後は午後の散歩と話し合いをして過ごすなど
脳を休めるための時間を確保していたのです。
まとめ
作家たちは一日中描き続けていたわけではありません。
彼らは執筆に集中する時間と脳を休める時間を上手に使い分けていました。
一日4時間の執筆時間を確保して、あとは他のことをした方が
ひらめきを得られることが多くの作家の時間術からわかります。
作家になりたければ、この4時間の法則を信じて
自分のパフォーマンスを高めるための努力を始めましょう。
参考図書 アレックス・スジョン-キム・パンのシリコンバレー式 よい休息
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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