シンプリスト生活 (BUSINESS LIFE)
Tommy
クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
本書の要約
仕事においても、暮らしにおいても、有限の時間やエネルギーを「大切なこと」にフォーカスし、それ以外はできるだけ排除しましょう。結果を出したければ、自分の大切なものに集中できる環境を整えることです。物事に邪魔されない環境を作り、シンプルに生きることを目指しましょう。
ミニマリストからシンプリストへ!
「減らす」から「心の豊かさ、心地よさ」に軸足をシフトしてきました。(Tommy)
先日、自分の洋服を整理し、リサイクルショップに買い取りをお願いしてきました。着なくなった服は定期的に断捨離することで、気分をよくできます。私はミニマムリストではないですが、本や洋服を処分しなければ、空間に余白がつくれなくなるため、年に何度か持ち物の入れ替えをしています。
著者のTommy氏は、元々はミニマリストでしたが、何もかも捨てることに抵抗を覚え、シンプリストへとライフスタイルを変化させた人です。シンプリスト(好きなモノに囲まれて、小さく豊かに暮らす人)になることで、ミニマリストの時に感じていた居心地の悪さから抜け出せたと言います。
著者は現在YouTubeチャンネル「Tokyo Simple Life」にて、「より小さく、より豊かに暮らす」をテーマに情報発信を続け、シンプリストの生活を世に広めています。
なくても困らないモノゴトは潔く手放し、身軽になる暮らし方、生き方こそが現代のような複雑な世の中にはフィットします。自分が大事にしたいライフスタイルのために必要なものを上質なもの揃え、不要なものは家に置かないようにすることが重要だと著者は指摘します。
「自分軸での取捨選択」ができるようになると、働き方、さらには人生にも良い影響を与えます。
必要以上のつき合いの飲み会も減らしたし、仕事についても、「やりたくない」は減らす努力をして、浮いた時間や労力を「やりたい」に集中してきました。その結果、毎日気持ちよく暮らせるようになったし、これまでの人生の中で今が一番楽しいです。人生において本当に大切なことは、ほんの少しだと思うのです。
私も酒をやめたことで、夜の時間を活用できるようになりました。二日酔いもなくなったため、朝の時間の生産性も高まりました。朝と晩に読書とアウトプットする時間を確保することで、仕事のやり方を変えることができました。書評ブログを毎日更新することで、クライアントにも喜んでもらえるようになりました。ブログやSNS経由で様々な人と出会えるようになったのです。
シンプルに生きることの価値とは?
もっと自分中心の価値基準で、自由に生きていい。だって自分の人生なのだから。大切じゃないことは考えなくていいし、縛られなくていい。だって人生は有限なのだから。
自分にとっての一番大事なことは何かを見極め、それ以外は潔く手放し、あれもこれも欲張らないようにすることで、人生を豊かにできます。好きなものだけに囲まれて、無駄なものをなくすことで、小さく豊かに暮らせるようになります。
物理現象も、人間の心理も、世の中は「複雑」になっていますが、そういう時代を生きるためには、シンプルにできるところはシンプルにすべきです。本質を見極め、整理された状態を前提とすることで、選択肢を誤らないようにできます。
シンプリストとは、自分にとってのモノゴトの優先順位を整理し、自分に正直でいることを重視して行動する人なのです。
生活を豊かにしてくれるはずのモノも必要以上に持つと苦しくなる。必要以上の情報は、不安をあおるノイズとなる。必要以上に考えすぎると、決断できないし行動できなくなる。
ミニマリスト競争にも終わりがありません。 ミニマリストは、捨てたい病に陥り、次は何を捨てようかと考えるようになると言います。減らす目的で減らそうするのをやめ、本当に捨てるべきなのか、自問自答してみるべきです。
仕事においても、暮らしにおいても、有限の時間やエネルギーを「大切なこと」にフォーカスし、それ以外はできるだけ排除しましょう。結果を出したければ、自分の大切なものに集中できる環境を整えることです。物事に邪魔されない環境を作り、シンプルに生きることを目指しましょう。自分にとって必要なものに囲まれ、好きなことに集中することで、豊かな人生を送れるようになるのです。
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