ティモシー・フェリスのTribe of Mentors(トライブ・オブ・メンター)の書評

助けになってくれるメンター集団を作って、疑問をぶつけてみたらどうだろう?(ティモシー・フェリス)


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メンターを持ち、勇気を持って行動しよう!

自分の人生をよくしたければ、メンターを持つことだとよく言われますが、よいメンターを持つことは難しく、普通の人は優秀なメンターとはなかなか出会えません。「週4時間」だけ働く。ティモーシー・フェリスが素晴らしいギフトを届けてくれました。彼が世界中の成功者100人以上に質問をし、私たち一般人に人生の指針を与えてくれたのです。

Tribe of Mentors: Short Life Advice from the Best in the World(人生を成功に導く勝者のアイデア)を読むことで、100人以上の勝者からよりよく生きるアイデアをもらえます。小説家、ミュージシャン、投資家の失敗談、オススメの本、瞑想法など多様な人たちの思考と行動を知ることで、自分の世界を広げられます。同時に誰もが人生に悩み、失敗を乗り越え、解決策を見つけるために行動してきたのです。

世界には多くの成功者がいますが、本書のおかげで私は自分が知らない有能な人々に出会えました。作家・総合格闘技家のカイル・メイナードもその一人で、彼のメッセージから失敗を常にプロセスの一部だと考えることを学びました。

私のこれまでの大きな成功は、どれも失敗と切っても切り離せない。能力の限界に達したと感じていても挑戦を続ける精神的な強さだ。失敗は、プロセスの一部になることもあるのではなく、”常に”プロセスの一部であると私は考えている。これ以上続けられないと思っても、まだ始めたばかりだと考えるべきなのだ。(カイル・メイナード)

失敗しても、諦めずに続けることで結果を残せることをこの片腕の格闘家から教えてもらえました。先天性四肢欠損のカイルは祖母の頼み(緑色の壺から砂糖を取ること)を実現するためになんどもチャレンジし、この考え方を身につけたのです。彼は「苦しみは私にとって最高の教師」だと言い、試練を乗り越えることが重要だと私たちに教えてくれます。

失敗し、がっかりした時には、セールスフォース・ドットコムのCEOのマーク・ベニオフを真似して、「この経験の教訓は何?」をじっくり考えるようにしましょう。失敗には必ず教訓が隠されていますが、それを明らかにすることで次のプランをよりよくできます。

投資家のマイク・メイプルズ・ジュニアの言葉も響きました。

人生は君が思っている以上に速く過ぎてしまう、君は他人に感心される人生を送りたいと思っているかもしれない。だがそれは間違った道だ。正しい道は、人生が短いこと、毎日が神からの贈り物であること、そして”自分が”いくつもの贈り物を与えられていると知ることだ。幸せは、”自分が”与えられた才能を世界に提供し、人生という贈り物を毎日大切にできるかどうかにかかっている。大切なことを他人の物差しで決めてはいけない。もっと重要なのは、自己疑念や自己批判から、行動を制限したりしないことだ。自分を過小評価し、卑下することのないように。自分の価値を認め、自分に親切にすること他人に示したいと願っている優しさを、自分に対しても示すのだ。(マイク・メイプルズ・ジュニア)

結果を出したければ、観察力を高め、事実を大事にすることだとマイクは述べています。誰が正しく、誰が間違っているかを考えるのではなく、何が正しく、何が間違っているかを考えるようにするのです。精神的な余裕を持つことが、あなたに正しい答えを届けてくれるのです。人生は短いので、自分との対話に時間をかけ、自分の人生を生きるようにしましょう。

人生には遅すぎるということはない!

あなたはあなたの人生の作者だ。あなた自身に対して、そして世界に対して語るストーリーを差し替えるのに、遅過ぎることはない。新たな章を書いたり、驚くような展開を加えたり、まったく異なるジャンルに変えたりするのに、遅過ぎることはない。(ティモーシー・フェリス)

自分の人生を変えたければ、新たな行動を起こすべきです。昨日とは異なる行動をすることで、結果が変わり始めます。いつもと同じ選択肢を続けたり、失敗を恐れていては、自分を変えることはできません。

行動を続けていれば、失敗が続き、行き詰ることもあります。そんな時には映画制作者、作家のソマン・チャイナ二の言葉が参考になります。自分の状況を客観視し、深呼吸し、落ち着くことで解決策が見えてきます。

行き詰まるということは、たいていは次のどちらかということだ。頭に血が溜まって、運動が必要か、あるいはもっと可能性が高いのは、自分に仕事を課し過ぎて、やりかけたことをすべてきちんと仕上げる方法はないと脳が訴えているかだ。たいていの場合、解決策は深呼吸をして、カレンダーを見て、キャンセルをするか期日を延ばしてもらうかして、停滞を解消する。(ソマン・チャイナ二

多くの有能な人たちが、瞑想を習慣化しています。作家のサム・ハリスも行き詰まった時には瞑想をすると答えていますし、前述のマーク・ベニオフも今までの最高の投資は瞑想だと答えています。

ラジオ局のCEOのローラ・R・ウォーカーやTV司会者・コメディアンのジミー・ファロンのストレスへの向き合い方はとても参考になります。ローラはストレスを思い浮かべ、それが前向きで愛情あふれる行動に包まれていく様子を想像すると述べています。

私が知っている賢明な人、落ち着いている人はみな散歩と瞑想をしている。瞑想アプリ『Headspace』なら楽しく始められる。毎日やってみるといい。だが、散歩と瞑想の両方を同時にはやらないほうがいい……さしあたっては。(ジミー・ファロン)

私も散歩と瞑想を日々の習慣にしています。毎朝、神社にお参りし、境内をゆっくり歩き、瞑想します。ゆっくりと深呼吸し、今ここに集中することで自分を取り戻しています。頭と心をクリアにすることで、やる気をチャージできます。心との対話によって、正しい行動プランを描け、よいことを選択できるようになるのです。瞑想によって、自分をクリエイティブな存在に変えられるのです。

ティモーシー・フェリスや彼が選んだメンターの言葉をこれからもなんども読み返したいと思います。本書は素晴らしい一冊で、今後の人生に欠かせない伴走者のような存在になりそうです!

まとめ

メンターを持つことは重要ですが、優秀なメンターを見つけることは容易ではありません。しかし、ティモーシー・フェリスTribe of Mentors: Short Life Advice from the Best in the Worldを読めば、一気に100人以上の成功者をメンターにできます。彼らのメッセージやアドバイスを日々読むことで、自分の思考と行動を変えられます。

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この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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