断酒を成功させる方法 グレイス・ローダンのショートカット思考の書評

clear drinking glass with green leaf
ショートカット思考
グレイス・ローダン

本書の要約

断酒を実行する際にハードルになるのは、今まで仲間だった飲み友達です。変化するためには、彼らとの付き合いを減らし、新たなロールモデルとの時間を増やすことが鍵になります。私は朝活というコミュニティに参加することとエグゼクティブ・コーチとの時間を増やすことで、自分を変化させることができました。

断酒を成功させる方法

変化を起こそうと思ったあなたが直面するだろう障壁のひとつは、友人、家族、同僚たちからの反応なのだ。あなたにとって大切な人たちが、あなたのキャリア形成ゴールにそぐわない行動をとるかもしれない。あなた自身、大好きな人たちと一緒になってMEプラスへの道に逆行する行動を楽しんでしまうかもしれない。(グレイス・ローダン)

グレイス・ローダンショートカット思考書評を続けます。変化を起こすときには、今までの仲間や友人がハードルになることがあります。(ショートカット思考の関連記事

私は15年前まで、お酒を飲み過ぎて自分のパフォーマンスを落としていました。アルコールをやめない限り、自分を変えられないと考え、断酒を決断しました。その際、今まで仲間だった飲み友達が私の「敵」になったのです。

私がお酒をやめたと宣言しても周りの人たちは誰も信じてくれず、何度も飲み会に誘われました。当たり前ですが飲み友達と付き合っていては、断酒が成功するわけがありません。これを避けるために、私は彼らと距離を置き、飲まない環境を整えました。

ネガティブな言葉を投げてくる人たちとは、あなたのキャリアや「ショートカット思考」に関する話をできるだけ避けておいたほうがいい。自分の道を進むことに意識を集中させて、現状については細かく説明せずにおこう。

飲み友達というアンチロールモデルの影響をできるだけ小さくするために、私は新たなロールモデルを見つけることにしました。当時の私には飲み友達しかいなかったため、お酒を飲まなくなった途端に孤独になってしまいました。これを避けるために、朝活(朝の勉強会)に参加することにしました。

夜はできるだけ早く休み、朝の4時起きを徹底しました。毎朝、朝活に参加し、インプットを最大化するうちに、私は徐々に変わり始めました。

以下、私が得た朝活のメリットを紹介します。
・朝活コミュニティに参加して、新たな出会いをデザインできる。
・越境学習により新たな知識を得られるだけでなく、他業界の情報が手に入る。
・朝型にシフトすることで健康的な生活を送れる。
・頭が冴えている午前中が長くなるため、パフォーマンスが高まる。
・朝活での発言でアウトプットの質が高まる。

朝活に参加するだけでなく、読書会を自ら主催することで、良質なネットワークが手に入りました。会社や飲み会では得られない真摯な議論を通じて、自分を変えることができました。

変化の際に良質なロールモデルが重要な理由 

誰もが支えを必要とする。 MEプラスも同じ。

「ロールモデルとは、意欲をかき立ててくれる存在だ」と著者は指摘します。朝活に参加するだけでなく、私はエグゼクティブ・コーチの指導を受けることにしました。

コーチは私の新たなビジョンのサポートをしてくれました。お酒を飲んでいる時の私は、その時楽しければよいと考え、行動を先延ばししてきましたが、本を出版するという目標を設定することで、自分のマインドと行動を改善できました。コーチとのセッションを通じて、自分の強みも発見できたのです。著者になるという目標達成のためのアクションプランをつくることで、小さな一歩を踏み出せました。

成功経験のあるコーチとの対話を通じて、私のマインドセットは変わり、悪い習慣を良い習慣に置き換えられるようになりました。

ポジティブなロールモデルには、将来の自分について包みかくさずに話すことができ、弱い自分をさらけ出せる。理想は、あなたが成し遂げようとしていることを理解してくれるポジティブなロールモデルを最低でも1人見つけることだ。 あなたの周囲にいなければ、真剣に探して回ろう。「職場」あるいは「職場外」でのネットワーキング活動を通じて見つかるかもしない。

出版という目標を達成するために、私は毎日SNSで発信することを習慣にしました。出版社や著者とのミーティングを重ねるうちに、突然、出版のオファーを受けることができました。ここから好きなことを仕事にできることに気づけました。

自分の仕事を「つまらない」から「最高に楽しい」に変えることで、私の人生は劇的に変わりました。目的をもった計画とそれをサポートしてくれるメンターやコーチがいれば、最短距離でゴールにたどり着けるようになります。自分の思考を書き換え、根気よく行動を続けるうちに、チャンスが目の前に舞い込んできます。


この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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