ブレイクスルー!の書評 マーシー・シャイモフ、ジャネット・アットウッドとザッケローニの共通点。

「コートジボワールとの初戦まで約1ヵ月あるし、
3人の選手は合宿合流から100%の状態で
トレーニングに参加できるという情報が届いている。
『水が半分も入っている』と解釈すれば、
彼らはしっかりと休みを取れたと考えることもできるんだ。」
とザッケローニ監督は、今回のワールドカップの代表選出会見で
遅れて参加する内田選手などのパフォーマンスに関する質問に対して
休みの重要性という視点でポジティブに説明しました。

ジャネット・アットウッド他、豪華著者の新刊のブレイクスルー! の中にも

この休みの効用が説明されていたことを思い出しました。

まず、ブレイクスルーとは何かを書いておきましょう。

本書ではブレイクスルー(Breakthrough)をこう定義しています。

進歩、前進、また一般にそれまで障壁となっていた事象の突破を意味する単語。本書では、人生のさまざまな局面において、自分の心に従った自分らしい選択をすることで、才能を発揮し、物心共に満たされた状態に到達できることを意味する。

自分らしい選択で、自分の人生を満ち足りたものにする方法が
感情、幸せ、成長、お金、キャリア、子育て、健康、行動というカテゴリーで
スピリチュアルな視点で説明されています。

全世界で著書累計1500万部のこころのチキンスープ
共著者のマーシー・シャイモフ著者のジャネット・アットウッドとの会話が
とても印象的だったので引用します。

怖いのはわかるわ。でもあなたが話してくれたことからすると、一度自分を空っぽにして、新しいものが入ってこられるスペースを作る必要があると思うの。何もかも手放す必要があるのよ。そのためには、静かなところで過ごすのが一番。考えてみて。コンピューターも電話も一切持たないで、静かな場所に出かけましょうよ。あなたが人生で次のステップに進むには、そうしないといけないと思うわ。ねえ、それがいいわよ。(ジャネット・アットウッド

実際、この考えを取り入れたマーシー
この7日間の何もしない休みによって、ブレイクスルーを手に入れます。
そしてこころのチキンスープジャック・キャンフィールド
書籍の女性版の出版とシリーズ化を提案するのです。
ここからこころのチキンスープは大ベストセラーとなり
マーシーは史上最も多くの本を売った女性ノンフィクション作家の一人になるのです。
休むことを恐れないことがブレイクスルーに繋がっていったのです。

実際、多くの人がやり遂げることに流されてしまい
休むことを忘れているのです。

■「望み通りの未来」を手に入れる公式
インテンション(意図)
アテンション(注意)
ノーテンション(柔軟)
この3つの中でおそらく最も大切なのは
ほとんどの人に欠けている「ノーテンション」でしょう。
マーシーは、「変革的リーダーとして世界で知られるようになりたい」と明確に願い
それを実現するために、考えつく限りのことを実行してきました。

そしてその結果、彼女は疲れ果ててしまったのです。
マーシーが素晴らしい名案を思いついたのは、休暇を取り、
問題を解決しようと努力するのをやめたからです。
即ち、今までの努力を放置するノーテンションの時間を置くことが
彼女のアイデアをブレークスルーさせたのです。
■収縮と拡張は呼吸のようなもの
いつも人はポジティブにアクションを起こせるわけではありません。
ときには休息も必要なのです。リラックスがアイデアの源泉になるのだと言います。
収縮と拡張はちょうど呼吸のようなものなのだという比喩がわかりやすいです。

収縮している時は、誰でも自分の内側へと向かい、ロ数が少なくなり、内省的になるもので、拡張している時は、先へ先へと進み、物事を成し遂げ、行動を起こすものだということを理解しました。このことを理解したことが助けとなり、収縮と拡張はちょうど呼吸のようなものなのだとわかったのです。息を吸ってばかりいたらどうなるでしょう?意識を失ってしまうでしょう。息を吐いてばかりいたらーやはり意識を失ってしまいます。息を吸うことも吐くことも、どちらも必要不可欠なのです。成長・進歩・人生での成功には、拡張も収縮も、なくてはならないものなのです。収縮は「立ち止まり、休息を取り、もっと考えを明確にしろ」というサインなのです。 

■ギフトとは新たなるステップです。
自分に無理強いをしていれば、休息するタイミングがなくなり
ブレイクスルー! するチャンスを失ってしまうかもしれません。
自分がほんの少し意識したり、仲間のアドバイスを信じられれば
休息し、自分の考えを整理することも可能です。
一人で考えるのではなく、コーチやメンターを見つけて
アドバイスを受けるようにするのもいいかもしれません。

自分が慈悲にあふれた宇宙に生きていることを知れば、人生のあらゆるものをコントロールする必要はなくなります。自分が意識を向ければ新たなるステップへと導かれるのだと信じて、人生のあらゆる瞬間を楽しむだけでいいのです。

変化のチャンスも自分が収縮しているときだと言うアドバイスも新鮮です。
特に、日本人にはこの小休止しようと言う考え方が新鮮だと思います。

収縮している感じがし始めたら、小休止しましょう。自分の状態を変えて、何が現れるかを見てみるのです。自分の状態を変化させるには、人に非難されない範囲、あるいは人の邪魔にならない範囲で、常軌を逸した行動を取れば取るほどよいのです。大笑いしてリラックスできれば、それだけすっきりした気分で仕事に戻れます。

収縮しそうな時には、あえて気の合う仲間に会って
脳をリラックスさせることが大事だと私は思います。
あるいは雄大な自然の中で、大声で叫んでみるなど
脳に違う刺激を与えるのもよいかもしれません。
人間には自然が必要ですからね。

ブレイクスルー!には、人生を変えるヒントが満載です。
行動と休息の関係をしっかりと知ることが今日の収穫でした。
明日以降も引き続き、ブレイクスルー!の書評を続けたいと思います。

今回のザッケローニジャパンの三選手の休息がブレイクスルー!を起こすことを
期待して、今日のブログを終わります。
今日もお読みいただき、ありがとうございます。

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この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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