人は居場所がないと感じると精神を病んだり、アルコールに溺れたりする。他者に貢献することで居場所を確保すればよい。(アルフレッド アドラー)
そこには朝活や勉強会の仲間の力があったのです。
私にとっては、アルコールは心の寂しさ、孤独を埋めるための手段であったのです。
一人で夜を過ごすより、お酒を友人と飲んだ方が楽しいという理由で
当時は、毎晩の居酒屋談義を楽しみにしていました!
飲み仲間とのコミュニケーションは刹那的で
飲んでいる時はテンションも上がり、とても楽しいのですが
終わった後は財布の中身がかるくなり
翌日は二日酔いが残るという最悪の時間の過ごし方だったのです。
しかし、お酒を飲むことは楽しかったので、飲み仲間との面白い会話だけを目的にした
習慣飲酒をとめることはできませんでした。
ようやく44歳のときにカラダの調子が悪くなって
お酒との関係を棚卸しすることにしました。
私は一日3時間は飲んでいたので、最低でも年に1000時間以上
20年のトータルで貴重な時間を2万時間も浪費していたのです。
そのときにようやく習慣飲酒の空しさに、遅まきながら気づいたのです。
アルフレッド・アドラーはアルコール依存は共同体感覚が低いからだと喝破しています。
共同体になじめない、孤立することを恐れるあまりに人は飲酒を習慣化するのです。
孤立しないための補償行動として、飲酒などの問題行動を引き起こすと語っています。
アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉(小倉広著から引用)
犯罪者、精神病者、アルコール依存症、性的倒錯者、自殺する人。一見すると、それぞれにまったく違った問題を抱えているように見える人たち。しかし、アドラーは彼らの問題の根は一つだ、と喝破しました。それこそが「共同体感覚」の低さ。相手よりも自分のことを優先するがゆえに、相手から支援されているという実感を持てず、社会的に孤立する。居場所がない、と感じてしまい、その補償行動として、それぞれの問題行動を起こす、と定義をしたのです。そして、アドラーはこう言い切りました。「共同体感覚があり発展されれば、すべての困難から解放される」と。
アドラー心理学では共同体感覚がないと人は必ず行き詰まると
以下のように整理しています。
犯罪者は社会を欺き、警察を愚弄することで優越感を得ます。それは、共同体感覚の低さゆえに起きる社会での居場所のなさを埋めるための行動となります。精神病者は周囲から哀れに思われ、「病気だからできなくて仕方がない」と免罪符をもらい、「病気でなければできるのに」と言い訳を手にすることができます。それは共同体感覚の低さゆえの居場所のなさを埋めてくれるでしょう。このように、様々な問題行動は、本来であれば共同体感覚を高めることによりごく自然に手にすることができるはずの「社会での居場所」を手にすることができない人たちによる必死の挽回行動なのです。しかし、これらにより彼らが手にするのは「本当の」居場所ではありません。そのため必ず行き詰まってしまうのです。
断酒は決断だと思い、私は周りにお酒を断つことを宣言し
飲み仲間との交流をしばらくストップしました。
夜の飲んでいた時間が私の自由時間に変わりました。
今まで午前様の生活をしていたのですから、急に時間が増えました。
2007年の夏から、私はソーシャルメディアを活用したり
読書や勉強会などのインプットの時間を大幅に増やしていったのです。
そして、そこからソーシャルメディアのインフルエンサーや
ブロガーの皆さんと出会うチャンスをいただきました。
彼らからはアウトプットのすばらしさを教えてもらい
当初はmixiなどで、読んだ書籍や好きな音楽の紹介を始めました。
ここから、新たな友人が生まれるなど予期しなかった交流がスタートし
お酒なしでもよい関係が作れるのだと思い始めたのです。
悲しいことに私の場合はお酒を飲むことで
関係をつくるということが習慣化していたので
お酒がなくても仲良くなれ、お互いに貢献ができる勉強会や読書会などのコミュニティが
とても新鮮でそこに価値を見いだしたのです。
2008年に日本でもiPhoneが発売され
ソーシャルメディアでリアルタイムに情報発信する環境が整ってきました。
私は徐々にTwitterなどで読んだニュースやブログをRetweetしながら
ソーシャルメディアで情報発信していったのです。
そこで、ソーシャルメディアの仲間から思わぬ反応を得ます。
「よいニュースを教えてくれてありがとう!」
「このブログの記事は良かったです。」などの感謝のコメントを
まだ、出会ったコトもないフォロワーの方からいただいたのです。
ソーシャルメディアのアウトプットなどの貢献で仲間から感謝されることにより
私は自分が社会的に価値があると教えてもらったのです。
ソーシャルメディアを活用することで、
感謝の言葉=社会的報酬を人からもらえたことで、私の孤独感は一気になくなりました。
人に情報などのアウトプットで貢献することで
私はお酒では得られなかった充足を手に入れたのです。
ソーシャルメディアと勉強会という自分の居場所を手に入れたことで
私は悪い習慣の飲酒と完全にサヨナラできたのです。
ソーシャルメディアを武器にするための10カ条も多くの仲間の応援で出版できました。
応援されることで私は貢献の重要性に気づきました。
応援と貢献がソーシャルメディアでのコミュニケーションのキーになります。
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