なりきることで、夢は実現するのか?BERIの法則の「I」について考えてみた。

人間の身体は細胞でできているのだから細胞ごとフランス人に変えればいいと思いました。(山下哲也)

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山下哲也氏はパリの老舗カフェのカフェ・ド・フロールのギャルソンです。
この山下氏の言葉はパワフルで、私たちに行動のヒントを与えてくれます。
なりきれば!、夢が実現することがこの一言からわかります。
山下氏は外国人に門戸が解放されていなかったカフェ・ド・フロールに単身乗り込み
正式なギャルソンとして採用された初の外国人(日本人)なのです。

2005年当時のパリのカフェは白人至上主義の閉鎖的な場所で
日本人が入り込む余地は全くありませんでした。
彼はギャルソンになりたい一心で、フランスに同化していくのです。
ギャルソンを深くリスペクトしていた山下氏は
徹底的にギャルソンになりきることを選択します。
ギャルソンの思考法や行動をモデリングするために
完全にフランス人になりきっていきます。
彼は完璧なフランス語を話し、フランス人と同じものを食べ
ワインも水もタバコもフランス製にこだわったと言います。

その結果、当初は冷たい視線を与えた常連客やスタッフから認められ
今では絶大な信頼を勝ち得ていくのです。
なりきる!ことで彼のギャルソンになるという夢が実現したのです。

この山下氏からなりきることの重要性を教えてもらいました。
昨日このブログに書いたBERIの法則の「I」を山下氏はまさに実践していたのです。
BERIの法則とはやる気を起こすスイッチのためのアクションをまとめたもので
B=(Bodyカラダを動かす)
E=(Experienceいっもと違うことをする)
R=(Rewardこほうびを与える)
I=(ldeomotorなりきる)の4つの頭文字をとったものです。 

人なりきることで、自分の脳を騙せてしまうのです。
「なりきっていると、そうなってくる!」
思考や行動をモデリングをし続けると、脳は騙され
だんだんとその気になっていくのです。
自分のなりたい姿や状態になりきることは
将来の夢を実現するまでのストーリー作りなのかもしれません。
自分の人生のステージで、憧れの俳優を真似れば
いつしか、そのステージで自分がその俳優の様に演じられるのです。

また、念じること、意識することで
脳は自分に必要な情報を見つけ出してきて
自分の行動を変えてくれるようにもなります。
ヒントがたくさん見つかるようになると、面白いことが起こり始めるのです。

まずは、やりたいことを見つけたら
その業界で成功している人の書籍やビデオから
徹底的に思考やスタイルを学んで、それをモデリングすべきなのです。
これを3週間続けると、習慣化できるようになります。

山下氏は細胞ごとフランス人に変えることで、脳と体の両方を騙したのです。
体が動けば、脳はその後からついてきます。
ギャルソンの動きを徹底的にコピーし、言葉や文化を真似ることで
山下氏は本場フランス人ギャルソンと同等、いやそれ以上の存在になったのです。

私も最近では、ブロガーになりきって、脳を騙しています。
1日あたりの記事を増やせたのも、ブロガーなら書けるはずだと
脳を騙した結果、隙間時間を活用できようになったからです。
多くの本からインスパイアされたコトをモデリングすることで
自分の価値を少しでも高めて、皆さんのお役に立てればと考えています。

BERIの法則についてはのうだま―やる気の秘密に詳しいので
興味がある方は、ぜひご一読ください。

今日もお読みいただき、ありがとうござました!
※今回の記事はSIGNETURE6月号のインタビュー記事を参考にしました。

  

photo credit: catering operator via photopin (license)

この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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