その原因が解決できると、この問題はすべて解決できますか?

ビジネスでもプライベートでも問題解決のテクニックを覚えておくと楽ですね。
私の場合は問題が起こると、会社のホワイトボードに原因を書き出して
問題を分解して考えてみるようにしています。
こうすると比較的、原因が見つかりやすくなるというのが経験値としてあります。

The Big Solution / Juan Manuel Cruz del Cueto

しかし、問題を解決できる原因が見つかって
アクションを起こしてみても、結果が変わらないことがあります。
特にビジネスの場合、原因は、単純ではないことが多いですから
解決策を徹底的に深堀りして考えてみたり
視点や軸を変えてみる必要があります。

そのときに役に立つ質問が
「その原因が解決できると、この問題はすべて解決できますか?」という問いなのです。
この考え方をシンプルに説明してくれているのが、諏訪良武さんが書かれた
たった2つの質問だけ! いちばんシンプルな問題解決の方法です。
問題に関わる全体像を描きながら質問を繰り返し
解決策を導きだす手法が判りやすく解説されています。

全体像をしっかり掴むためには「タテ」 と「ヨコ」の質問が大事だと言います。
それが先ほどご紹介した繰り返しの質問です。
「タテの質問」=「その原因を1つあげる」
問題を掘り下げる。
「ヨコの質問」=「その原因が解決できると、この問題はすべて解決できますか?」
問題の全体像を把握する。 
これで本当の問題を見つけられて、問題の全体像が把握できるのです。

企業の問題解決にはグループでのミーティングが効果がありますね。
その時のポイントがわかりやすくまとめられていたので最後にご紹介します。
このステップで課題解決をすればよいので、リーダーや経営者の方は
覚えておくととても役に立つと思います。
①全体像を語ることのできるメンバーを集める
②解決策実行時に先頭に立ってくれることでありうこと
③経営・マネージメントに関する問題指摘は「大歓迎」と宣言して始める。
④意見が止まったときは、指名して質問する。
⑤原因が網羅的に出ないときは、「原因抽出リスト」を使ってみる。(本書137P参照)
⑥ただし、「原因抽出リスト」は使わなくていいときは使わない。
⑦発言は、4W1Hを意識して簡潔に記録する。

そして、解決策が見つかったらアクションを起こすことが大事です。
動かなければ、問題は永遠に解決しないですよね。

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この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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