「Twitter社会論」と頭の整理

津田大介氏の「Twitter社会論」を早速読んだ。キャズム超えが近いと言われているtwitterの現社会との関わりをまとめた良書である。最近ではめったにないことだが、「Twitter社会論」を一気に読ませていただいた。(普段は十冊以上のビジネス本を並行読みしているため) それほど、津田氏のこの「Twitter社会論」は私にとっては、大変興味深く、タイムリーな内容であった。
実際、この半年ほどtwitterを使い続けているが、私はTLの魅力に完全に嵌っており、他のメディアの接触時間が極端に減り、twitter&Googleがあればコミュニケーションにはほとんど困らないほど、140文字の世界との共有時間が増えている。そのtwitterの社会的功罪をわかりやすく、ロジカルにまとめてくれたのが本書の魅力の一因だ。
特に第1章でtwitterの6つの特徴をまとめてくれている。
1、リアルタイム性 2、強力な伝播力 3、オープン性 4、ゆるい空気感
5、属人性が強い 6、自由度が高い
この6つの特徴が既存のメディアやコミュニケーションツールにはないtwitterならではの魅力を形成している。実際、リアルタイムでフォロワーの方が発信してくれる情報で、日本シリーズの結果もGoogleの経営状況もappleの新製品ニュースも、どのメディアより早く知ることができた。また、興味領域の似た方のニュースや意味のある発言によって、新しいアイディアが形作られることが多々ある。実際、社会と自分の頭脳を結びつけ、活性化させるという意味でtwitterは、私にとってのアイディアボックスになっている。気軽にRTで情報を広めたり、RTで知らない方の新しい発言に刺激を受けたりという経験が毎日起こっている。これも自由度、オープン性、ゆるい空気感で形成されるtwitterの賜物だろう。
本書のtsudaるの説明の中で、tsudaることでビジネススキルをアップさせることがtwitterの効用だと喝破しているが、同感だ。怒涛の140文字のTLコミュニケーションをすることで、頭脳は鍛えられる。このスピードであらゆる情報を取捨選択することが、頭脳活性&ビジネスを成功へと導く鍵なのだ。

第1章から3章までは、重要なワードが多いのでじっくり読んでもらいたい。
勝間和代登場の最終章は気軽にスルーしながら読んだ。ちょっと彼女は最近食傷気味なので・・・。

この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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