『「仕事を任される人」になる5つのルール』の書評「バカだと思われたくない病」から抜け出す方法

「バカだと思われたくない病」(池田千恵さん命名?)というのをご存知でしょうか?
人とのコミュニケーションや執筆などの情報発信で他者の視線が気になり
相手からバカだと思われうのが怖い症候群なのですが
以前の私も重度の「バカだと思われたくない病」にかかっていました。
相手に見下されたり、批判されるのが嫌で、積極的な情報発信をしてこなかったのです。
池田千恵さんから献本いただいた「仕事を任される人」になる5つのルール
読んでいたら、この「バカだと思われたくない病」について詳細に書かれていました。
過去の池田さんと同じ勇気のなかった自分を書籍の中に見つけたので
今回はこのテーマで書評ブログを書くことにしました。

いつも堂々としているコンサルタントの池田さんからは想像もできないほど
新刊「仕事を任される人」になる5つのルールには彼女の失敗談が
これでもかと紹介されています。

若いビジネスマン向けに書かれている書籍なので
あえて失敗体験を多く書いているのでしょうが
その裏には相当の覚悟と努力があったことが伝わってきます。
確実に彼女は多くの失敗を乗り越えて
それを糧に成果を上げていったことがわかります。

若い世代のために自分の失敗を書き出し、貢献するスタンスも
実は最初の出版の際に習得したことがわかり、私も今回改めて勇気をもらいました。

「仕事を任される人」になる5つのルールから
「バカだと思われたくない病」について以下引用します。

人前で話すときも「バカだと思われたらどうしよう」と思うと足がすくんで手が震えます。普段の会話でも、大学のディスカッションでも、何かしらかっこいい、知的なことを言わないといけないと思うと、結局何も言えませんでした。 「何か質問はありますか?」と聞かれて、聞きたいことがあっても「そんなことも知らないの?」と言われるのではないか、と思うと怖くて聞けませんでした。

本当に人間は羞恥心の固まりなのかもしれません。
しかし、この恥ずかしさを乗り越えれば人生は変わるのです。
一冊目の書籍の発売時のエピソードが紹介されていますが
アドバイスしてくれる方の池田さんへの愛が感じられ、思わずぐっと来ました。

「自分の恥ずかしいずいところ、ダメなところを隠して出版できるほど、出版の世界は甘くない」 「でも、この世界は、自分の恥ずかしいところで世の中の役に立てる、すぱらしい世界なんだ」


そうなんです。失敗からどう成功を導いたのかを
読者は知りたがっているのです。
最初からかっこよい人はいないのです。
誰もがはじめは素人ですから、ビズネスでいきなり成功できるわけがないのです。
そこに気付いた池田さんはGiveのマインドを持って
「貢献型」にスタンスを替えていきます。

「私の経験が誰かのお役に立てるのならかっこ悪いとか・自分が傷っくとか・そんなのどうでもいい」 「まっすぐに相手を信じて相手を思って向き合うことが大切なんだ」と心を入れ替えられるようになりました。

環境が変わったり、付き合う人が変われば、その度に他者の視点は気になります。
私もブログや雑誌の連載、書籍で情報発信し始めた頃は
他者の視線や評価がいつも気になったのです。
しかし、批判よりも読者の方の応援の声がソーシャルメディアで
聞こえ始めると悩みは一気に少なくなりました。
仲間が応援してくれることが、私の情報発信のモチベーションになったのです。

情報発信することで仲間に対して、自分のバリューを伝えらることがわかったのです。
価値を他者に伝えることで、人の役に立てる自分をこの年になって発見できたのです。
最初から文章や講演がうまい人はいないのです。
何もやらずに年をとるなら、チャレンジした方が結果は全く変わるはずです。
私はそのことに48歳の時に気付き、チャレンジを開始したのです。
 
池田さんはバカだと思われたくない病の克服法について以下のように書いています。

バカだと思われるのが不安だったら、そう言われないくらい圧倒的な努力をすればいいじゃないですか。結果はしばらくたってからしかわからないかもしれませんが、努力の量は数字で、具体的に測ることができるのです。

駄目なところを乗り越えるプロセスにドラマがあり
その努力は絶対に自分の将来の糧になっているはずです。
また、失敗したならばどこに原因があるかを分析すればよいのです。
エジソンやカーネルサンダースの例を出すまでもなく
他者に迷惑がかからないなら、成功するまで失敗を続けてもよいのです。
他者への貢献の気持ちと仲間からの応援があれば
勇気を持ってチャレンジできるはずです。

さて、本書で紹介されている5つの力は
■コミュニケーション力
■段取り力
■現状把握力
■素直力
■自己実現力です。
どれもがビジネスマンにとって必要なスキルですが
まずは軽く流し読みしてみてください。
次に自分の課題に沿って、精読し
書かれてくることにチャレンジすることをお薦めします。

自分の課題に合わせて、どこからでも読める体裁なのですが
悩みを解決するために、まずはサックと全体を通して
読んでみるのがよいかもしれません。
次に自分の課題のチャプターを集中的に読んで
解決策を書き出し、アクションを起こしてみましょう。
最終的には行動、習慣にに繋げないと意味はないですから
何度も読んで、再度できなかったことを書き出してみるとよいかもしれません。

若い方向けに書かれた書籍なのですが、私のようなおじさん世代の方でも
多くの気付きを得られると思います。
特に『書き出すことでありのままの姿がわかる』
『ナマの言葉を書き出す理由』
『「いつかやりたい」を「今」リスト化しておこう』
『とっさに前向きな言葉が飛び出すリスト』に私は共感しました。

私も冒頭の「バカだと思われたくない病」に二度とかからないよう
「仕事を任される人」になる5つのルールを定期的に再読しようと思います。
当然、このブログでの情報発信も続けていこうと思います。

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この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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