肥満大国ドバイでのビジネスの可能性 ドバイビジネス解体新書(中川信介著)の書評

ドバイビジネス解体新書―日本とドバイをつなぐ!世界とつなぐ!中川信介著)を
読むとドバイの今がわかります。
ドバイの国家としての成長戦略や日本人にとってのビジネスチャンスが
本書にはコンパクトにまとめられ、短時間で学べますから
ドバイでのビジネスに興味のある方にはおすすめです。
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その中で気になったのが、UAEの肥満度です。
欧米の食文化が普及して高カロリーの食事を摂るようになったために
ドバイ社会では肥満が問題になっています。
一説によると世界で4番目の肥満大国がUAEとのことです。

夏になると気温が50度にもなるため、彼らは運動不足になりがちです。
また、民族衣装は体の線を隠してしまうので
自分の体型をあまり気にしないため、ダイエットをしないようです。
そのため、糖尿病が社会問題になっていて
UAEの国民の死亡原因の31%が糖尿病だと言います。
この糖尿病撲滅のために2013年に実施されたのが、肥満対策キャンペーンです。
30日間ダイエットして、成功した場合には賞品が提供されるのですが
なんとその賞品が純金だったのです。
減量1キロで純金1グラムが与えられるという太っ腹のキャンペーンで
日本でも相当話題になりました。

肥満問題からドバイでのビジネスを考えた場合に
健康的な食事の提供やサプリメントに可能性を見出せます。
また、エクササイズなどのスポーツ関連にも勝機がありそうです。
糖尿だけでなく癌も増加しているドバイでは
医療関連ビジネスにも可能性があると思われます。

私たちはドバイでの飲食業に可能性を感じています。
甘いもの好きなドバイ人に低カロリーで質の高い日本のデザートを
提供するのもありだと思います。
また、現地では美味しい和食店は
まだまだ少ないですから、今進出すれば、まだまだ先行者利益を得られそうです。
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また、本書には現地に進出している日本企業が紹介されています。
ハラルマークのついたドレッッシングを販売する
株式会社グルメストーリーは、1本10万円のドレッシングJAPONEを販売して
ドバイに加え、中東各国で成功しているそうです。
食事の西洋化、運動不足から糖尿病が問題になっているドバイでは
生の野菜サラダが流行っていますが
ドレッシングの選択肢が少なかったそうです。
同社が肥満対策になる低カロリーで美味しいドレッシングJAPONEを発売すると
現地の富裕層に評判になり、あっという間に人気商品になったそうです。
グルメストーリーの代表取締役の鈴木信輝氏は
和食が世界無形文化遺産になったことが追い風になり
現地でも日本食が注目を集めているそうです。
和食=ヘルシーというイメージで展開できれば、成功の可能性は高そうです。
実際、鈴木代表は繊細で細かいことができる日本人が
ドバイでやれることはたくさあるとインタビューで答えています。

また、暑さなどの現地事情を考えるとデリバリーが面白いかもしれません。
ドバイの富裕層は、定期的に自宅でパーティーを開きます。
ホームパーティーといっても大家族のドバイでは
100人規模のパーティーが開催されることも多いそうです。
その際、デリバリーで食事が提供されるのですが
これを日本スタイルで提供するというのが
私たちが考えているアイデアです。
寿司や天ぷら、ステーキなど日本のホテルのパーティー料理を
屋台で提供し、和食の価値を現地の富裕層に伝えるのです。
デザートや日本茶なども提供すると、多くの富裕層に
テストマーケティングが可能になり、ここから和食を広められます。

現地でこのデリバリーサービスを提供しようと考え
私たちは、ご一緒できるパートナー様を募集しています。
日本の美味しい料理をデリバリーするプロジェクトを
ぜひ、成功させましょう!

昨年12月に私もドバイを訪問したのですが、その際の話や
今後ドバイで可能性が高まるデリバリービジネスについて紹介するセミナーを
明日3月12日(木)19時〜開催します。
日本の食ビジネスをDubaiへ ~注目する出前ビジネス~というテーマで
ドバイでの出前ニーズ、スキームおよび展開手法をご説明します。
ぜひ、ドバイでのビジネスに興味のある方はこちらのセミナーにご参加下さい。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。
  

この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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