ソーシャルメディア時代のコミュニケーション設計 佐々木俊尚氏の書籍を読んで思うこと。

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佐々木俊尚氏
キュレーションの時代 「つながり」の情報革命が始まる (ちくま新書)
が面白いです。
広告会社で営業しているソーシャルおじさんの私には耳が痛い話が多いですが、
広告関係者には参考になると思われますので、簡単にご紹介します。

本書はジャーナリストの佐々木俊尚氏の新作ですが、
このキュレーターについて、
ストリーテリング形式で読ませてくれています。
内容は多岐にわたり、とても読み応えがあります。


まずは、佐々木俊尚氏のキュレーターの定義から
情報の新しい枠組みの軸となるのは「」であり、
それを理解するための概念が、「キュレーション)」です。
佐々木俊直氏によるとキュレーションとは、
無数の情報の海の中から、
自分の価値観や世界観に基づいて情報を拾い上げ、
そこに新たな意味を与え、
そして多くの人と共有すること
と定義されています
そして、キュレーションを行う人を、
「キュレーター」といいいます。


ソーシャルメディア時代には日本人が、
それぞれ専門を持ち、情報発信可能になり
今後は一億総キュレーター時代になると言われています。
ソーシャルメディア時代には
「個人が情報をどんどん発信すべきと考える」
私ソーシャルおじさんにとっては
彼の著作の中で、
一番読み応えががあり共感できました。

特に第1章の「無数のビオトープが生まれている」の
ブラジルのミュージシャン ジスモンチの来日招聘に関する
コミュニケーションミックスは、
広告系の私には新しい時代のうねりを感じさせてくれました。
招聘したプロモーターの田村直子さんの地道でありながら
的確なサプライズマーケティングは、
これからのニッチなマーケティングコミュニケーションの
あり方を示唆してくれています。
無数のビオトープの中で、
誰がキュレーターなのかを発見し、
どう情報設計していくかを
真剣に考えなければならない時代がやってきています。

一方、第2章の
ゾンビ映画「サバイバル オブ ザデッド」の
あり得ないタレント起用に関する代理店の能天気な姿勢には
同じ業界の人間として悲しくなりました。
マスを使うべき作品とニッチな作品を混同して、
テレビで取り上げられれば何でもありという姿勢は、
誰にもリーチもせず、
評価もされないただの無駄遣いでしかありません。

ソーシャルメディア時代には
強力な情報発信力を持つ個人を見つけ出し、
応援してもらう仕組みづくりが大事になります。
そして、マスでの露出もソーシャルメディアとの連携も含め
再定義が必要という、著者の考え方には私も賛同します。

そして無数のビオトープでは、
定番のコミュニケーションの型はなくなりそうです。
そのターゲットに向けた、
共感を呼ぶコミュニケーション設計を、
ただ単にマスメディアやタレントに頼るのではなく、
しっかり考えて組み立てていく時代になり始めています。

今までの広告脳にはきつい時代、
ソーシャルメディアを使いこなして、
情報設計する新しい広告マンしか生き残れないなとこの
キュレーションの時代 「つながり」の情報革命が始まる (ちくま新書)
を読んで改めて感じた次第です。


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