吊り橋効果、そして人間同士のつながりについて考えてみる。

2001年の9・11のときに話題になった吊り橋効果
東日本大震災後
メディアでも良く取り上げられています。
実際あの9・11テロ事件後
実際、恐怖感に囚われたNY市民の間では結婚が増えたとのこと。

さて、その吊り橋効果とは どういうものでしょうか。
以下簡単にまとめます。
カナダの心理学者ダットンとアロンが1974年に
発表した実験結果に基づくものだそうです。
18〜35歳の男性を集め
一方は揺れる吊り橋の上で
一方は揺れない頑丈な橋の上で
女性と一緒に橋を渡ってもらいます。
その橋の途中で、突然女性からアンケートを受け、
『その結果を知りたければ後日電話してください。』
と電話番号のメモを渡すという実験をしました。
その結果は

揺れる吊り橋でアンケートを受けた男性の
ほとんどは電話をしてきたのに対して

揺れない橋でアンケート受けた男性で電話をかけてきたのは
1割にも満たなかったというものです。 

不安な状況を誰かと一緒に過ごしたいというのは
人間のあたりまえの本能でしょう。
暗闇やお化け屋敷などでは誰かの手を
つないでいたいものです。

地震後のソーシャルメディアでのコミュニケーションも
安否確認だけではなく
誰かとつながっていたい願望から
ソーシャルメディアを積極利用したのではないでしょうか。
実際、私も帰宅難民と化した
震災当日にはソーシャルメディアでみなさんと
つながっていることで相当安心しました。

さて、その吊り橋効果ですが
実際、日本でも昨日の4月18日付けの日刊記事によると
オーネット(楽天の結婚情報サービス) では
女性からの資料請求が増えているとのこと。

今回の地震、大津波という天災。
人災とも言える放射能汚染の前で
一人で生きていくのは確かに寂しくつらいかもしれません。

私などは小さな子供たちの寝顔を見るたびに
「自分がしっかりせねば」と勇気を鼓舞しています。
また、子供の何気ない笑顔に何度も助けられました。
笑うことは本当に大事ですね。

様々な困難も一人では解決できません。
誰かと話すことで相当気分も落ち着きます。
震災後一ヶ月以上の時間が経ちましたが
日々、人間同士のつながりに感謝しています。
今日もそして明日以降も
皆さんとリアル&ソーシャルメディアで
お話しさせてください。

この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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