「本当のこと」を伝えない日本の新聞は日本のマスメディアの駄目さ加減を
私たちに事例を踏まえしっかり伝えてくれる良書です。
元ニューヨークタイムズ東京支局長でもある著者マーティ・ファクラーは
日本の新聞の問題をいくつも指摘していますが
一番私が気になったポイントは
新聞記者がどこに向かって記事を書いているかという点です。
日本のメディアは政官財の鉄の結束の中の人でしかなく
読書のために記事を書いているわけではないようです。
読者に対する愛の少ない記事はいくら読んでも共感出きません。
最近の新聞が面白く無い理由は、
読者を軽視している新聞の奢りに原因がありそうです。
超閉鎖的な記者クラブを頂点にした
官僚や民間の経営者との仲良しクラブが
ニュースリリースを元に作成し、垂れ流す記事が面白いわけがありません。
署名記事も少なく、ネタ元も明確にしないなど
日本の新聞の多くの記事は責任ある態度で書かれていないのが
大きな特色ですが(これでメディアなのか?)
これを変えない限り、日本のメディア未来は無いような気がします。
一度、大卒で就職した後は40年間同じメディアでの記者生活で
閉鎖社会の記者クラブ仲間、同窓の官僚や経営者とのズブズブの関係では
批判をすると言うスタンスが築ける訳がありません。
事例で紹介されている吉沢元防衛大臣の記者主催のバースデイパーティなど
確かにあり得ない話です。
東日本大震災以降のニュースリリース報道で新聞やメディアのレベルの低さが
明確になり始めた今、読者への愛のある責任あるニュース報道がなされなければ
既存メディアはフリージャーナリストや
ソーシャルメディアで活躍する専門家達の後じんを拝すことになりそうです。
小沢一郎バッシングや東日本大震災の東北の首長のメディアへの怨嗟
みずほ銀行のWSJへの恫喝等、
日本のメディアの横並び主義や異常性をこの書籍でしっかり理解して
政官民の癒着報道の嘘を見抜いていかないと
私たちが不幸になることだけはは間違いありません。
世の中を良くする記事を書いてくれるメディアが現れることを期待します。
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