『コミュニケーションって難しいな』と思う人のほとんどは伝えようとして失敗している」
(小西利行氏 伝わっているか?)
伝えるのではなく、伝わるコミュニケーションをしないと
相手はなかなか行動に移してくれません。
仕事でも恋愛でもコミュニケーションは自分の意志を正確に伝えないと意味をなしません。
その際に意識しないといけないのが、相手の立場を考えることです。
相手の視点に立って言葉を上手に使えば
コミュニケーションは自ずとうまく言うのです。
今日は小西利行氏の伝わっているか?の書籍の中から
相手に気持ちよく動いてもらうためのテクニックのアゲサゲメッソドを紹介します。
アゲサゲメソッドは相手に仕事をお願いするときなどに使えます。
自分の本当の要求をする前に、まずは、ハードルの高いお願い一旦します。
次に少し低めの本来のオファーをすれば
相手は思わずはいと言ってしまい、行動を起こしてくれるようになるのです。
要求のハードルをますはアゲ、次に本来のオファーをサゲて伝える手法が
アゲサゲメソッドなのです。
伝わっているか?から具体例を紹介します。
■あなた海外旅行に連れてってよ(ハードルを上げる)
無理なの?じゃあ、温泉は?(本当の要求)
■野菜はぜんぶ、残さず食ぺなさい!(ハードルを上げる)
嫌なの?じゃあ、ニンジンだけは残さず食べなさい。(本当の要求)
■この仕事、明日までに100ページでまとめてくれ。(ハードルを上げる)
厳しいか?じゃあ、10ページならできるか?(本当の要求)
最初に大きな要求を出しておいて、後から本来の要求を伝えるアゲサゲメソッドを
覚えておくと相手との関係を上手に保ったまま、自分のお願いが叶うのです。
心理テクニックの「ドア・イン・ザ・フェイス」を
覚えやすいアゲサゲメソッドと名付けた小西利行氏のコピーセンスはさすがですね。
逆に小さな要求から次第に要求を大きくしていくテクニックを
「フット・イン・ザ・ドア」と心理学では呼んでいます。
交渉や依頼の場面で、本命の要求を通すために、まず簡単な要求からスタートします。
段階的に要求レベルを上げていくと相手は一貫性を保とうとして
相手の要求を断れなくなるのです。
セールスマンがドアに足を一度入れてしまえば勝てるという考え方が
「フット・イン・ザ・ドア」のネーミングの由来です。
例えば、奥さんがブランドものの財布が欲しくてブランドショップに入ります。
小物をいくつか買ってもらいながら、だんだんと本来の要求の財布に近づけていくのです。
ブランド店の店員の手前、断れない空気が作られると
旦那は財布を思わず買ってしまったりします。
相手の要求を一旦、受け入れてしまうと
次の要求が断りにくくなるという人間の心理を利用したもので
お願いを徐々に上げていき、最終的には自分の願望を通すメッソドが
「フット・イン・ザ・ドア」なのです。
「ドア・イン・ザ・フェイス」がアゲサゲメソッドなら
「フット・イン・ザ・ドア」はアゲアゲメソッドと呼んでも良いかもしれません。
今日も読んでいただき、ありがとうございます!
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