また、時を同じくして読んだ「癒し工学」の入門書
「癒し」は科学で手に入る(北岡哲子著)にも
感謝の言葉を伝えることで、人は癒されるようになると
感謝の効果が説明されていました。
感謝の気持ちには私たちが思っている以上の素晴らしい効果があるようです。
「癒し」は科学で手に入るから一部引用しながら
感謝のパワーを学んでみたいと思います。
相手を大切に思っていることを示すのに有効なのが、会話の最後に、感謝の言葉をちょっとプラスすることです。たとえば、悩みを打ち明けてくれた相手に「話してくれてありがとう」と言うと、相手もこの人に話してよかった、と思ってくれ、相手は「受容された」「共に在る」ことを実感できるものです。このように、ほんのちょっとした一言が、相手を癒すことにもつながるのです。
最後に一言「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えることで
相手との関係は「共に在る」状態へと強化されます。
ほんのちょっとした感謝の一言を習慣化するだけで
お互いの関係が良い方向に変わるのです。
昨年、癒された状態の脳画像をfMRIで計測する実験を行ったときに、被験者に癒される状態を想起できる「癒しワード」を選んでもらったのですが、そのなかに、「感謝」という言葉が入っていました。実際に「感謝」を思い浮かべたとき、脳画像においても癒されている状態が確認できました。その際、他に選ばれた言葉には、信頼・受容・好き・かわいい・穏やか・幸せなど がありました。
fMRIの実験でも感謝が癒しワードとして評価されていることがわかります。
恥ずかしがらずにお礼の言葉をしっかり伝えることで
脳が幸せを感じることが、実験結果からも証明されているのです。
こうした癒しワードは、親しい人ほど、何だかはずかしくて言えない言葉だと思いますかが、親しい人ほど、これらの言葉を使うことで、信頼感や親密感をより強固にできるオールマイティな言葉なので、ぜひ日常的に使ってみることをおすすめします。
ありがとうは信頼感や親密感を醸成できるオールマイティな言葉ですから
家族や仲間にもっとありがとうと言えばよいのです。
そのときに笑顔を心がければ、脳がハッピーになり
癒しを求めているのは自分だけではありません。
当然、周りの人々も求めているのです。
人に親切にしたり、ありがとうと感謝の言葉を伝えることで
脳の癒しホルモン、オキシトシンが分泌されると言います。
貢献を実践している人は、このオキシトシンのルールが判っているから
とにかく、自分にできる親切を考えて、行動に移してみましょう。
癒しを求めている状態にある人は、基本的に心の余裕がありません。自分が癒されたいという思いが強いため、「だれかのために何かをしよう」という気持ちには、なかなかなれないのです。ところが、自分が求めていることは、ほかのだれかも求めていることです。ですから、人のためになることは1日1回、無理なら1週間に1回でもいいから、やってみてください。「人に親切にできた」という小さな満足感は、癒しホルモンとも呼ばれる脳内物質、オキシトシンの分泌を促すため、ひいては自分も癒されることになります。
小さな親切はすぐにできます。
コンビニで募金をすることや、お年寄りに席を譲るなど簡単なことに
チャレンジすると気持ちは間違いなく癒されます。
まずはコンビニに行ったときに1円玉のおつりを募金してみる、電車やバスでお年寄りに席を譲ってみるといった簡単なことから始めてみましょう。具体的なアクションを起こし、親切心を目に見えるようにすることが重要なのです。思っているだけで、行動に移せないなら、何も思っていないことと同じです。
ここでも行動の重要性が指摘されています。
小銭を貯めて、定期的に募金をするようにしてもよいかもしれません。
我が家では盲導犬の募金箱があると必ず子供と募金します。
いったん、ルール化すると家族で実践するようになります。
募金箱や盲導犬を見るたびに、家族の会話も弾み、癒されるようになるのです。
また、見返りを求めず、自然体の親切心を習得するため、最初は意識して習慣づけてみてください。すると困っている人に出会ったとき、躊躇せず、恥ずかしがらずに、考えることなく、自然と親切ができるようになります。
一度、その行動を習慣化することによって自然と親切ができるようになるのです。
「癒し」も小さな行動の積み重ねがポイントになるのですね!
感謝と小さな親切の習慣化を意識していくことを決めました。
今日も読んでいただき、ありがとうございます。
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