人生において成功するために、神は人にふたつの手段を与えた。教育と運動である。しかし、前者によって魂を鍛え、後者によって体を鍛えよ、ということではない。その両方で、魂と体の両方を鍛えよ、というのが神の教えだ。このふたつの手段によって、人は完璧な存在となる。(プラトン)
以前、紙の書籍で読んだ脳を鍛えるには運動しかない!
(ジョン J. レイティ、エリック ヘイガーマン著)を
kindleで読み返していますが、これは本当におすすめの一冊です。
脳と運動の関係を理解することで、間違いなく運動したくなります!
最近では、ファスティングでのダイエットとともに
毎日のウォーキングを復活させ、体の健康を取り戻していますが
実はその両方が、脳に良い刺激を与えていることに気づきました。
ファスティングによって、脳の悪い毒素が取り除かれてきたようで
私の頭はいつもスッキリしています。
体重もこの2週間で4Kg落ちたため、体も軽くなり
動くことが苦にならなくなったのです。
そんな時にKindleストアで脳を鍛えるには運動しかない!を見つけ
再読していますが、最初に読んだとき以上に内容に共感できました。
これもファスティングとウォーキングによって
体が軽くなって、行動が楽しくなったためかもしれません
本書の主張はシンプルで「狩猟時代に人間の脳は走りながら進化した」という
考え方に基づき、様々な実験結果から証明されています。
運動することの効果をこの一冊で理解できるのです。
運動をすれば神経化学物質 〔神経伝達物質のほか、ニューロンの成長や機能調節などさまざまな役割を担っている化学物質の総称〕や成長因子がつぎつぎに放出されてこのプロセスを逆行させ、脳の基礎構造を物理的に強くできること、そういったことをほとんどの人は知らないのだ。実際のところ脳は筋肉と同じで、使えば育つし、使わなければ萎縮してしまう。脳の神経細胞は、枝先の 「葉」を通じて互いに結びついている。運動をすると、これらの枝が生長し、新しい芽がたくさん出てきて、脳の機能がその根元から強化される。
脳は使えば、使うほど育つのです!
そのためには、私たちはどうすればよいでしょうか?
カリフォルニア大学のカール・コットマン氏は
教育、自己効力感(ある行動や課題を達成できるという信念や自信)
そして、運動が、老後も健全な精神状態を維持させるために必要だと言います。
驚くことに、脳のニューロンを結びつけ
発達させるためには、運動がポイントになるのです。
定期的に有酸素運動をすると体のコンディションが安定するので、ストレスを受けても急激に心拍数が上がったり、ストレスホルモンが過剰に出たりしなくなる。少々のストレスには反応しないようになるのだ。
定期的に運動することで、私たちはストレスにも強くなります。
自分の心を強くするために、有酸素運動をすれば、うつも防げるのです。
人間が動物だった頃には、走り回ることで、脳が活性化し
うつという概念もなかったのではないでしょうか?
現代人は石器時代に比べて、運動量が減っているのにも関わらず
カロリー摂取量は、間違いなく増大しています。
その上、ストレスを感じて、食べ物やアルコールに依存してしまい
脂肪が増えていくという悪循環に陥っています。
ストレスを感じたら、食べるのではなく、運動を選ぶべきなのです。
あるいは、人とコミュニケーションすることで
脳がハッピーになり、ストレス予防につながるのです。
また、運動することで、脂肪から分解された遊離脂肪酸が
幸せホルモンのセロトニンを分泌させますから、感情も良い状態を保てるようになります。
運動すると筋肉の張力がゆるむので、脳に不安をフィードバックする流れが断ち切られる。体のほうが落ち着いていれば、脳は心配しにくくなるのだ。また、運動によって起きる一連の化学反応には気持ちを落ち着かせる効果がある。脂肪から分解された遊離脂肪酸が血液中を移動する際の乗り物としてトリプトファンからアルブミンを奪い、身軽になったトリプトファンは脳に入り、セロトニン(不安、衝動、自尊心、学習に影響する神経伝達物質)の構成材料となる。
運動することで、脳の質量が増えたり
毛細血管が増えたりする事実を再認識することで
私の運動とダイエットへの気持ちがより強まりました。
脳は年をとっても若い時と同様に働くという事実を読むことで
記憶に対する諦めマインドを捨て去ることもできました。
今は私の左腕には Apple Watchにあるために、自分の運動量を絶えずチェックできます。
脳を成長させるために、私はApple Watchを使って
自分を運動させる仕掛けを作り、それを習慣化しはじめました。
本書を読むことで、脂肪が不幸を作り出す原因だと理解できました。
食事と運動で脳を鍛え、自分を強くしたいと思いました。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
photo credit: Robert De’giovanni & Tom Solomon via photopin (license)
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