創造性とは「なにかをつなげること」なんだ。
クリエイティブな人に対して、 どうやって創造したのかを尋ねたら、彼らはちょっとバツがわるいんじゃないかな。なぜなら、 実際になにかを作り出すなんてことはしていないから。 彼らはただ自分の経験から得られた知見をつなぎ合わせて、 それを新しいモノゴトに統合させるんだ。(スティーブ・ジョブズ)
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アナロジーを活用するとアイデアが生まれる?
山口周氏は知的戦闘力を高める 独学の技法の中で
スティーブ・ジョブズやジェームズ・W・ヤングの考え方を紹介しています。
アイデアは既存の要素の組み合わせでしかなく
ゼロから新しいものを生み出すことではないと指摘しています。
一見すると直接関係なさそうな分野の知見を組みわせることで
私たちは新しいアイデアを得ているのです。
アナロジー=異なる分野からアイデアを借用する力が
アイデアを生み出す原動力になっています。
既存の要素を組み合わせる才能を磨くことが
クリエイティブな存在になるための近道なのです。
ここで山口氏は組み合わせる情報の量が大事だと述べています。
新しいアイデアというのは既存のものを組み合わせることでしか生み出せない、と言っているわけです。さて、ここで重要になってくるのが、「組み合わせる情報」の数です。(山口周)
10個の知識を持っている人と100個の知識を持っている人では
組み合わせに よって得られるアイデアの数が大きく異なります。
45個と4950個と100倍以上の開きが生まれます。
もしこの前提を、3つの知識の組み合わせにすると
生み出せるアイデアの数はそれぞれ120と16万1700となり
その差は1000倍以上に開きます。
要はクリエイティブに生きようと思えば
知識の量が勝負を分けるのです。
私は広告会社に勤めていた時に何人もの優秀なクリエイターと
仕事をしましたが、彼らの知識は広範かつ膨大で
それ組みわせながら、新しいアイデアを生み出していました。
私もその環境で仕事ができたので
インプット知識の量の重要性を肌で感じることができました。
知的戦闘力を高める 独学の技法 [ 山口 周 ] |
アイデアの量がアイデアの質に影響を及ぼす!
イノベーターは成功したから多く生み出したのではなく、多く生み出したから成功したのだ。(ディーン・サイモントン)
成功は少しのアイデアから生まれるわけではありません。
ピカソもバッハもモーツアルトも大量の作品を世に出しています。
その中には傑作もありますが、当然駄作もあります。
ディーン・サイモントンは多くの科学者の論文を研究した結果
それらの量と質に相関関係があることを突き止めます。
よい論文は多くの論文から生まれていて
当然その裏には多くのダメ論文が存在していたのです。
山口周氏はアイデアの質は量に依存すると以下のように指摘しています。
アイデアの質はアイデアの量に依存するからです。 量が質に転化する、これがアイデアの面白いところです。過去の創造性に関する研究の多くが、アイデアの質にもっとも大きな影響を与えるのは、アイデアの量だということを明らかにしています。確かに、過去の偉大な芸術家や発明家は「質」だけでなく「量」においても図抜けた実績を残しています。
そのためには、知識のストックを増やさなければなりません。
よい情報を見つけたら、メモに残し、それを収集するようにすべきです。
読書、人の話、街の観察などバリエーションに富んだ情報を保存し
未来のアイデアのために活用できる状態にしておくのです。
私は本で気になった情報の多くをブログに引用しながら
記事としてストックしています。
今日記事を書くことが、未来の自分をサポートしています。
ブログを書き、それを見返すことが私のアイデアづくりに役立っています。
まとめ
クリエイティブに生きたければ、アイデアを生み出す法則を知るべきです。
アイデアは要素と要素の組み合わせで
要素のストックを増やさなければなりません。
なぜなら、アイデアの質はアイデアの量に
依存することがわかっているからです。
参考図書 山口周氏の知的戦闘力を高める 独学の技法
ソーシャルメディアを武器にするための10カ条 [ 徳本昌大 ] |
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