柴田陽子氏の勝者の思考回路 成功率100%のブランド・プロデューサーの秘密の書評

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勝者の思考回路 成功率100%のブランド・プロデューサーの秘密
著者:柴田陽子
出版社:幻冬舎

本書の要約

目の前の小さなことに感想を持つことが、勝者の思考を身につける第一歩です。今目の前にいる人を感動させるために、その人の話を傾聴し、ストーリーを生み出すことで、自分の武器をつくれます。誰かのために役立つ存在になると決め、ビジョンを明確にし、小さな行動を繰り返しましょう。

勝者の思考回路を身につけよう!

私にとって「勝者」とは、ビジネスのトップリーダーになることでもなく、売り上げを圧倒的に上げることでも、年収を数倍にすることでもありません。常に自分自身が高い志を持っていることができる。周りを見れば味方が多く、応援してもらえる。そして、誰かの役に立つという充実感の中で生きている。すなわち「自分」「仲間」「社会」のすべてにおいて「YES」と答えられる人のことを、私は「勝者」と定義しています。(柴田陽子)

良い思考回路を身につけることで、自分の価値を高められます。「いいところを見つけようとする人」と付き合うことで、ビジネスはうまくいきます。良い思考回路を身につけ、社会に貢献できる人と交流することで、結果を出せるようになります。

この良い思考回路だけは不朽不滅ですから、どんな時代になっても人から評価され、AIやロボットに置き換えられることはありません。「良い部品」をいろいろ組み合わせる思考回路を持つために、様々な知識や経験が求められます。この良い部品をたくさん持っている強い人になるために、ビジョンを持った良い人と仕事をするようにすべきです。

経験を積む際に、自分らしい感想を持つようにすべきです。感想のない経験など無意味で、身近なところからも多くの学びを得られます。小さな経験をバカにせずに、そこからも学べることに気付きましょう。「勝者の思考回路」の第一歩は、自分らしい感想を持つことです。

成功の理由も失敗の原因も、あるいは1人の人間の真の姿も、すべて小さなことに宿っています。そもそも、将来の成功の可能性があっても、最初はほんの小さな芽の部分しか表に出ていないものです。その芽の奥、地中に眠るでっかい実を掘り当てられるのは、小さなことを大切に観察している人だけです。小さなことにこだわる態度は、成功を手にするチャンスを増やすだけでなく、失敗を避ける意味でも重要です。将来の失敗もまた、今はほんの小さな芽しか表に出ていないからです。それを注意深く見ることができなければ、地中に隠れている地雷を踏み抜いてしまう危険もあるでしょう。

自分の責任の設定を高くすることで、人から仕事の依頼を受けられるようになると著者の柴田氏はいいます。責任の設定を高くするために、以下の3つのルールを身につけましょう
1、「依頼内容のリスト」には書かれていない、本当の目的を、トップから引き出せ。
2、責任の設定を高くすると、できないことがいつの間にかできるようになっている。
3、人と差をつけたいなら、「責任の設定の仕方」と「責任の設定の際の想像力の高さ」を磨こう!

責任を高いところに置くと、視点が高くなり、必要なことがどんどん見えてくるようになります。小さな目標をひとつひとつクリアしていくことで、やがて大きなゴールに到達できます。レベルの高いゴールを出来るだけ立場の高い人と設定し、クライアントのために行動しましょう。経営者たちのヒアリングを通して、目的を明らかにすることで、良い結果を出せるようになります。

「ビジョン」というマクロと、「小さな習慣」を大事にする。

「ビジョン」というマクロと、「小さな習慣」というミクロがあって、物事は進みます。

仕事でも、勉強でも、人間関係でも、どんな物事においても、マクロの視点とミクロの視点、両方から丁寧に取り組んでいけば、必ず「勝者」になれると著者はいいます。

ビジョンをメンバーと共有することで、そこに関わっている人たちの気持ちをひとつにします。「いいビジョン」を言葉にして、それをストーリーにして伝えることが重要です。ヒアリングした経営者の話しを感動するストーリーにまとめることで、メンバー全員にビジョンを共有できます。目の前の誰かになり切り、人を感動させるストーリーを生み出すことで、自分の武器を作れます。

なぜ人が、その商品を買うのか?そのサービスを使うのか?それを使う人の「顔」を思い浮かべることができれば、自然と見えてくるものがある。人の喜びを想像できない人は、売れない商品やサービスを作ることになる。

「価値の理解力」を上げるには、なによりも、見えない価値を見つけることです。クライアントにも見えていない価値を見つけ、それを顧客に提供することができれば、成功が近づきます。「背景の想像力」を鍛えるために、普段から「何でも観察しておくこと」を生活の中に取り入れましょう。

しかし、ビジョンを持っただけでは、結果を出すことはできません。ビジョンの実現のためにはアクションが重要で、小さな石をひとつずつ積んでいくという地味な作業が欠かせません。小さな石を積むこと=小さなことにこそすべてが宿ります。小さな変化に気づけるか?小さな出会いを大切にできているか?小さなことでも、きちんと感謝を伝えているか?などを日々確認し、自分の行動を改善していきましょう。

月を目指せば、もし月に届かなかったとしても、どこかの星に着陸する。(レス・ブラウン)

自分のビジョンを明確にし、日々小さなアクションを繰り返し、そこに感想を持つことで、自分を変えられます。行動し、人との関係でフィードバックを得るうちに、人から応援してもらえるようになります。人への貢献のための「勝者の思考回路」を身につけましょう。

 

この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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