「今」に対する真摯な言葉にぐっときました。
絶えず、何かに追いかけられている私たち現代人にとって
「今」を意識することが人間らしさを取り戻す一歩なのかもしれません。
より速く、より遠くへと動くことばかりに専心しているうちに、「留まること」の価値を忘れてしまったようだ。いや、「留まること」に対する恐怖や不安が、ぼくたちに投げられた石のような人生を強いていると言ったほうがいいかもしれない。どちらにしても、「留まるな、動き続けよ」という要請が、ぼくたちをますます窮地に追い込んでいるのではないか。なぜなら、「留まること」を知らない者に、意味のあるつながりをつくり、育み、維持することはできないだろうから。留まることなしに、「共に生きることしは難しい。「留まること」への恐怖は、「今、ここ」に対する軽蔑から生まれる。
私は時間軸を未来へ、未来へと考えがちです。
今に留まる価値を確かに忘れていたかもしれません。
アクションしようというのは不安への裏返しだと言う辻信一氏の考え方は
行動を前提に思考している私にとっては、とても新鮮なアドバイスになりました。
ここでいったん立ち止まって
行動する前に『「今」を大切にしているか?』と
自分に質問してみるのもよいかもしれません。
「留まること」を知らない者に、意味のあるつながりをつくり、育み、維持することはできないだろうから。留まることなしに、「共に生きることしは難しい。「留まること」への恐怖は、「今、ここ」に対する軽蔑から生まれる。
「今」を軽蔑しているつもりはないのですが
もしかすると、デバイスに頼りすぎている自分は
時間を軽視しているのかもしれないと、少し反省しています
時間とはひとつの方向に向かって流れるという直線的な時間観や、歴史というものが常によりよいものへ向けて進歩するものだとする進歩史観に基づいている。つまり、ぼくたちはみな、今よりももっとよい「いつか」をめざし、ここよりももっとよい「どこか」に向かっている、という観念だ。こう考えると途端に、ぼくたちが生きている「今、ここ」の風景はしなびて、貧粗に見えてくる。
今よりもっとよい「いつか」やここよりもっとよい「どこか」を求めるあまり
「今」をないがしろにするような無駄な行動は控えたくなりました。
本書「しないこと」リストのすすめ:人生を豊かにする引き算の発想を読むことで
幸せの青い鳥はどこにいるのか?を考えるキッカケになりました。
「止まることには時間がかかる。」「留まること」にはもっと、「共に生きることにはさらに時間がかかる。しかし、そもそもそんな時間を過ごすことなしに、人生は果たして生きるに足るものだろうか。ライフ・イズ・スロー、つまり、生きるとは本質的にスローなプロセスなのだ。
iPhoneをソーシャルメディアを使わずに
「今」に留まることで、家族や仲間との真剣な会話で得られるものもあるはずです。
大事な人との「今」を大切にすることが
幸せな入り口なのかもしれません。
普段の生活ではなかなか難しいかもしれませんが
せめて土日などの休みの日にはリラックスを心がけたいですね。
今週末はスローライフを意識して、家族としっかり過ごしてみようと決めました。
今日も読んでいただき、ありがとうございます!
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