「モノより思い出」で有名なコピーラーターの小西利行氏の
伝わっているか?を読むとコミュニケーションの勘所がよくわかります。
言葉をほんの少し具体的に変えるだけで、ビジネスや人間関係がすてきにできるのです。
小西利行氏のメッソドはきわめてシンプルなので
ぜひ本書を読んで、小西メソッドを習得するとよいでしょう!
ケーススタディも面白く、シンプルな文章ですからとても読みやすいです。
プライベートでもビジネスでも、すぐに使える内容になっていますから
学生さんや新入社員の方も読んでおくとよいと思います。
コミュニケーションする相手のことをたくさん考えて
普段使っている普通の言葉を小西利行氏のメッソド通り組み合わすだけで
相当コミュニケーションスキルはアップするはずです。
「相手に伝わる」ようにするためには、相手のことをたくさん想像しなければいけないわけです。そうすると、相手が好きなことや、してほしいことがいろいろ思い浮かんで来ます。実は、そんな風に「相手のしてほしいことを想像する」のがコミュ二ケーションには大切なのです。
相手のして欲しいことを想像するというのは、傾聴から始まります。
人の話をしっかり聞いて、何が彼(彼女) を喜ばせるのかをしっかりと考えましょう。
自分にメリットのある話や、楽しませてくれる話なら、相手も喜んで聞いてくれるし、その結果、前向きに行動してくれます。 まず、①相手が「おっ♥︎」と微笑む瞬間を想像する。そして、②相手が望んでいるコトと、あなたが伝えたいコトが重なる「共感ポイント」を探す。それだけです。その「共感ホイント」を意識するだけで、「伝わる言葉」が話せるようになります。
相手がサプライズで喜ぶ顔(「おっ♥︎」)をイメージして
相手との共感ポイントを探せば良いのです。
伝わっているか?には、以下のケーススタディが紹介されています。
■好きな人に「会いたい」気持ちを伝える時も、
「今日、会える?」より
「一分だけでもいいから、今日、会える? 」と伝えた方が、相手はきっと喜びます。
この限定感は広告ではすごく大事なテクニックです。
一日限定十食とか、産地などの具体的な情報を限定感を持って伝えると
クライアントや友人の気持ちは間違いなく動きます。
■待ち合わせに遅刻した時にも
「ごめん.遅刻した。向かってます。」より
「ごめん。珈琲おごるからスタバで飲んで待ってて」。 と
メールする方が、相手の怒りは減るでしょう。
これも、ただ単にお詫びするのではなく
相手のメリットを同時にしっかりと提示しているので
相手の怒りをおさめられるのです。
■上司の機嫌をとる時も
「課長ってすごいですね。」より
「最近、課長のマネして仕事してるヤツ、増えていますよね。やっば目標ですからね。 」と
言った方が、課長の気分はウキウキして、部下をできる男と評価します。
ただ単に褒めるのではなく、課長が共感する世界を提示した方が
はるかに効果がありますし、あなたの存在価値も高められます。
喜びをイメージできる言葉を相手のために作れれば、相手との距離は一気に縮められます。
■お店などのメニューを作るときも
「評判のナポリタン」よりも
「お客様の9割が頼む伝説のナポリタン 今だけ復活!」と言えば
お客様の9割という客観的かつ具体的数字と「伝説」という言葉が
サプライズとなり、興味を喚起します。
また、今だけという限定感が加わることで
多くのお客さんがオーダーするようになるはずです。
小西利行氏のメソッドは、社内コミュニケーションでも使えます。
相手に動いてもらいたいときのテクニックもぜひ覚えておきたいですね。
特に部下に対しての以下のやり取りは覚えておくとよいでしょう。
■部下に仕事を頼むときも
「この仕事やってくれ!」よりも
「いつも、お疲れさま。実はこの仕事任せたいんだけど」と
相手のハートをくすぐれば、部下のやる気もチャージできます。
相手に何かをやってもらう時は、できるだけ「嬉しいコト」を伝えることです。
相手の求めていることとと自分の伝えたいことの重なる「共感ポイント」を意識し
伝えることができれば、コミュニケーションは間違いなくうまくいきます。
相手が喜ぶことを意識しながら、自分の伝えたいことを言えれば
ビジネスもプライベートも楽しくなるはずです。
相手と自分の共感ポイントを見つけ、伝えることを習慣化したいと思います。
今日も読んでいただき、ありがとうございます。
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