ウィル・デクレール, バオ・ディン, ジェローム・デュモンの超速の書評


超速
著者: ウィル・デクレール, バオ・ディン, ジェローム・デュモン
出版社:サンマーク出版

本書の要約

生産性を高め結果を出すためには、①整理(上手に時間を割り当てる)②集中(作業に必要なだけの意識を向ける)③加速(作業をできる限り迅速かつ効率的にやり遂げる)の3つの要素を掛け合わせことです。その結果、仕事以外のプライベートな時間を充実でき、人生をより豊かにできます。

生産性を高めるための3つの要素

人生は有限のリソースであり、無駄にするには短すぎるということだ。 生産性を高めることは、それ自体がゴールではなく、人生全体を豊かにするための手段だ。退屈でつまらない作業に費やす時間を最小限におさえることで、自分を本当に幸せにしてくれることにもっと時間を使えるようになる。(ウィル・デクレール, バオ・ディン, ジェローム・デュモン)

フランスの生産性オタクの3人が、世界中のビッグ起業家やCEOに質問して、生産性を高める方法を一冊の本にまとめました。彼らは超生産的になるためには、次の3つの要素を掛け合わせるべきだと考え、実践しました。
・整理:作業を適切に行うために、上手に時間を割り当てる
・集中:作業に必要なだけの意識を向ける
・加速:作業をできる限り迅速かつ効率的にやり遂げる

経営者から仕入れた情報をビジネスに取り入れることで、著者たちの生産性は高まりました。自らの効率を上げることで、仕事や自分のプロジェクトに短い時間で、大きなインパクトを与えることができるようになったのです。その結果、家族や友人と過ごす時間が増え、仕事仲間との時間を減らせたと言います。

小さな改善は、雪玉が転がりながら大きくなるように、最終的には大きな違いを生む。週に一度、ほんの1%の時間を節約する変更を加え続けることができれば、1年後には、1週間かかる仕事がたった24時間でできる計算だ。

小さな一歩を踏み出し、良いと思ったことを取り入れ、工夫を重ねることで、新たな時間が生まれます。ブラウザを変えるだけでも、生産性が高まることがわかっています。

従業員5万人を対象にした最近の研究から、ウエブブラウザとしてファイヤーフォックスまたはChrome(グーグルクローム)を使用している人は、インターネットエクスプローラーまたはサファリを使用している人よりも、常に成果が高いことが明らかになっています。平均して、前者のユーザーは後者のユーザーよりも25%早く目標を達成しています。研究チームによる説明は、「パソコンの初期設定をそのまま使うのではなく、時間をかけて最適なブラウザを探す人は、常に改善方法を探そうとする性分である可能性が高い」と指摘します。

本書には、Alfredなどのデジタルツールや生産性を高めるノウハウがいくつも紹介されています。私もこのAlfredを使っていますが、このアプリ一つで、私はMacでの作業時間を大幅に減らすことができました。

意志力を消耗しない方法

生産性の高さは、生まれながらの才能によるものではない。仕事を早く終わらせて、家族との生活も楽しみながら、副業でプロジェクトを成功させる人は、超効率的になるために、日々の時間を投資してスキルを磨き、テクニックを身につけている。 ゆっくりだが着実に、自分自身と習慣を改善するために、時間を投資しよう。前向きな変化は徐々に表れる。 豊かな未来は、労働時間が少ない人のところにやって来る。

生産性の向上によって、お金と時間が得られることは間違いありません。お金も大事ですが、時間という資産を増やすことで、人生をより豊かにできます。

本書のアドバイスの中で最も響いたのいは、意志力を無駄にしないということです。私たちは日々、様々な決定を行っています。多くの選択肢から一つのことを選ぶと、意思決定の力が疲弊します。小さな決定が増えた結果、重要な決定に必要なはずの時間とエネルギーが奪われてしまいます。

「ウィルパワー(意思力)」には限りがあり、1日の間に決定を行ううちに使い果たされると主張する研究者もいます。時間が進み、ウィルパワーを使い果たすと、理屈で判断する代わりに、簡単そうに思える解決策に惹かれてしまい、正しい結果が得られなくなります。私たちは正しい決断をするために、意志力を消耗しない方法を考えるべきです。

選択肢を絞ることで、素早く意思決定を行えるようになります。社会は驚異的なスピードで進化しており、オンラインや店頭には大量な選択肢が用意されています。何かを決めるときには、まず3つを選んで、その中から選ぶようにすることで、貴重な意思力を維持できます。

自分のプライムタイムを見つけることも大切です。私のプライムタイムは朝なので、毎朝、早起きし、重要なタスクは午前10時までに終えるようにしています。その後は、会議やミーティング、インプットの時間にすることで、意志力を無駄遣いしなくなりました。

ブロガー・ビジネスプロデューサーの徳本昌大の5冊目のiPhoneアプリ習慣術がKindle Unlimitedで読み放題です!ぜひ、ご一読ください。

 

 

 

 

 

 

この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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