才能を伸ばすシンプルな本の書評 #ダニエルコイル #習慣化

アリストテレスの習慣の名言
「人間は繰り返しおこなっていることの結果である。
したがって、卓越性とは行為ではなく習慣なのだ。 」
始まる才能を伸ばすシンプルな本ダニエル・コイル著)
才能に関しての新しい考え方を私たちに提示してくれています。
世界各国の才能開発所でダニエル・コイルが教わったスキルアップの秘訣は
単純明快かつ科学的根拠があるので、信じる価値があるのです。

1 人はみな才能をもっている。
2 人は自分の才能を存分に発揮する方法を知らない。という現実があり
ほとんどの人にとって才能を開花するために必要なスキルは方法論なのです。

そして、それは以下の3つのカテゴリーを実践すれば解決できるのです。
■はじめるーモチベーションに火をつけ、スキルの青写真を描く。
■スキルを伸ばすー最小の時間で最大の上達をとげる。
■上達を維持するー停滞を克服してモチベーションの火を燃やしつづけ
長期的な成功を収めるための習慣を確立する。

まずは、才能を開花するためにははじめることが重要なのですが
ダニエル・コイルはあこがれの人、なりたい自分を見つけることだと言います。
以下才能を伸ばすシンプルな本から引用します。
私たちは「才能は生まれつきのものだ」と教えられてきた。つまり、先天的に素質のある人は、他の人にはとうていできない離れ業を努力せずに難なくやってのけるという考え方だ。しかし、これは誤りである。才能の出発点は、自分のアイデンティティを一流の人や団体と結びつけてモチベーションに火をつける短くて強烈な出会いだ。それは「点火」と呼ばれ、「自分もあんなふうになれる」という無意識の心に動機づけを与える革命的な小さな思考から成り立っている。そのための秘訣は多岐にわたる。大きく分けると、①「心構え」、②「スキルを身につける練習をする方法」、③「その道の達人からうまく盗むことによって学習を向上させる方法」だ。それらに共通するのは、モチベーションに火をつけて、それを深い練習に役立てることである。

そして、そのためにはまずはなりたい人を見つけ、徹底的に観察することだと言います。
複数の研究では、憧れの人とわずかな接点を持つことでも
モチベーションは相当上がるそうです。
その際、憧れの人を鮮明に脳裏に焼き付ければ効果が高まります。
学習者は有名な数学者と誕生日が同じだと指摘されるだけで
難しい数学の宿題に費やす努力の量を62%もアップさせるそうです。

多くの才能開発所はこのルールを応用して、学習者のモチベーションを高めています。
現代のソーシャルメディア時代には、憧れの人との接点は簡単に持てますし
勉強会などを活用すれば、一気にモチベーションを上げられるのです。
この考えを真似しない手はないですね。

そして、真似するときにはイメージを活用することでより効果が上がるそうです。
肉体的なスキルの場合は自分が相手のカラダの中に入り込んでいくことをイメージしたり
知的なスキルの場合は達人の意思決定パターンを心の中で再現することが良いそうです。
チェスの名勝負を徹底的に再現するのも、実は効果的なのです。
そして、相手を真似る際には、極端ではありますが
「盗む」ぐらいの気持ちが必要だと言います。
もはや、どんな分野にも完璧なオリジナルはないのですから
手法を盗むという行為も躊躇せずにやるとよいのです。

また、アクションして失敗すること=生産的なミスも奨励されています。
Googleなどでは、勤務時間の2割を未承認のプロジェクトに使えますが
これなどもリスクをとり、ミスを起こすことが成長の源泉だと
会社が理解しているからだとダニエル・コイルは説明しています。
生産的なミスを誇りにできるぐらいアクションを起こしたいですね。

才能を開花するためには応用力を養うことと
クオリティの高いコーチを選ぶという下りには納得しました。
基礎を積み上げたら、自分の頭とカラダでいろいろ試していくことで成長できるのです。
そのときに、簡潔で明確な指示を出したり
基礎を教えてくれるコーチがいれば、百人力ですね。

そして、成長するためには、背伸びをすることが重要だという指摘にも共感できます。
難しい課題が絶えず与えられないと、人は甘い世界に安住してしまいます。
能力の限界の周辺=スイートスポットを見つけ、いかに背伸びをし
チャレンジをし続けるかが成長のポイントになります。
失敗は脳の神経回路を強化するので、難しいトレーニングを継続することが
成長のためには必須なのです。
苦闘は必要不可欠だと厳しいことが、才能を伸ばすシンプルな本には書かれていますが
能力の限界まで背伸びをすることを自分や子供に課せるかを
今後は意識すべきだと思いました。
脳は筋肉のように発達するのであれば、苦闘は経験すべきですね。

ダニエルは、一週間に1時間より、一日に5分の深いトレーニングを重視しています。
たとえ、5分の短い練習でも、脳の成長を促進させるそうです。
いつもこのブログで書いている、毎日、コツコツの習慣化が
ここでも実証されているようです。
その短いトレーニングで必要なことは
集中力とミスを認識し、修正することだそうです。
この考えは子供の勉強にも応用できそうですね。
また、継続させるためには楽しい要素やご褒美なども取り入れるとよいそうです。

脳を活用することも意識すべきだと言うのも発見でした。
必ず、イメージしながら脳に刷り込むこと
吸収させるために仮眠し、脳を休ませることも大事だそうです。
詰め込むだけでなく、時々、脳を休ませましょう。
また、寝る直前に学習したことをイメージすることも効果があるそうです。
最後に習慣化について、悪い習慣は新しい習慣を始めることで
やめることができるという考えがこの本でも紹介されていたことをご報告して
今日のブログを終了します。
この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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