恋しくて – TEN SELECTED LOVE STORIES(村上春樹)と電子書籍についての雑感

「僕たち作家としての義務は前向きな言葉を生み出すことだ。
その前向きな言葉は、否定的な言葉を打ち消す効果がある。
僕たちの声は弱くて小さいかもしれないが、言葉はそうではない」(村上春樹)

朝日新聞の11月1日の村上春樹の記事を読んでいて出会ったのがこの言葉です。
前向きな言葉を生み出すことが否定的な言葉を打ち消すという姿勢に惹かれ
無性に村上春樹の本が読みたくなりました。
買いそびれていた新刊の恋しくて – TEN SELECTED LOVE STORIESのことを思い出し
昨日は珍しく地元の書店巡りをしました。

最近では、Amazon Kindleの電子書籍を読むことが多くなり
紙の書籍はよほどのことがない限り買わなくなったのですが
和田竜の新刊の村上海賊の娘の下巻や本田直之さん翻訳の1万円起業など
紙でしか発売されていない書籍を数冊購入しました。

鞄の中は、久々に紙の書籍で重くなり、移動中はその重さとの戦いになりました。
すぐに読みたい本ではない限り、電子書籍になるまで待つことが多くなったのですが
他に読みたい電子書籍が出ると
その本の存在自体を忘れてしまうことが多くなりました。
今回の村上春樹の恋しくても実はそれで、購入するのをすっかり忘れていました。

まだまだ、日本のベストセラー作家は電子化の動きが遅いので
Kindleファンとしてはとても悲しい気持ちになります。
せっかく読みたくても紙だと躊躇することが多くなりました。
理由は老眼の進行と重い鞄を持ちたくない、ストックの場所に困るなどが理由です。
Kindleであればいつでも読めるのもうれしいですね。
それにエコロジーであることも理由になっています。

そこで、家に帰ってから、購入した本をKIndleにリクエストしました。
これも最近の密かな習慣なのですが、電子化に興味のある方は応援ください。

これだけ電子書籍が普及してきて、一定の読者を持ち始めたのですから
そろそろベストセラー作家や大手の出版社にも検討してもらいたいものです。

また、同時に電子書籍がリリースされないと、大量な情報に埋もれ
他のメディアに時間を奪われてしまいます。
私のような本好きでも、書籍に向かう時間はどんどん少なくなっています。
電子化か遅れるとそれだけ出版社的にはチャンスロスになるので
ぜひ、紙の書籍とKindleを同時にリリースしてもらいたいと思っています。

ちなみに恋しくて – TEN SELECTED LOVE STORIES
村上春樹が選んで翻訳した10編のラブストーリーなのですが
最後に彼の書き下ろしの「恋するザムザ」が収録されています。
フランツ・カフカの「変身」をモチーフにした不思議なラブストーリーなのですが
冒頭の朝日新聞の言葉をよんだせいか、彼の言葉にとても共感できました。

「もし自分が人間ではなく魚や向日葵になっていたとしたら、こんな不思議な心の温もりを感じることはなかった。衣服の正しい着方を何とか覚えよう。この世界は彼の学習を待っているのだ。」 (村上春樹)

プラハの春で混乱する小さな世界で生まれた淡いラブストーリーを
ぜひお楽しみください。

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キーマンズネットのFB記事連載です。(4月22日更新)

この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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