君に友だちはいらない(瀧本哲史著)というビジネス書が面白いです。
前回のブログにも書いたのですが、先が見えない今の時代には
よいネットワークを構築することが最大の武器になるのです。
若者に比べたらおじさん世代は間違いなく人脈を持っているはずですが
そのネットワークが価値がなければ悲惨です。
私の場合もネットワークやアウトプットの価値に7年前に気付けなければ
皆さんとの交流も生み出せず、人生はきっと今よりつまらなかったことでしょう。
瀧本哲史氏はネットワークの棚卸しをすべきだと主張しています。
ネットワークを構築する前には、まず今の自分が持っているネットワークの「棚卸し」をする必要があるだろう。・自分が頻繁に会っているのはどういう人か。・たまにしか会わないけれど、自分にとって重要な人は誰か。・どれほど多様なコミュニティに属しているか。・自分の近くにいる人で、別のコミュニティのハブとなってくれそうな人はいるか。この4点を確認することで今の自分のネットワークがどういう状態にあるか、理解することができる。
まずは、自分のネットワークがどういうものなのかを確認することが大事です。
7年前の私の人脈は会社の酒飲み友だちばかりがほとんどで
愚痴だらけのどちらかと言うとネガティブな集団に所属していました。
ネットワークをポジティブな方向に変えたいと思った私は
断酒を決心し、2007年の7月から断酒と朝型の生活をスタートし
いろいろなコミュニティに参加するようにしました。
どのような人を引き寄せるかどんな人が自分に対して関心を抱くかは、その人自身の人生の反映であり、「まわりにロクなやつがいない」というのは、鏡に向かって悪口を言うのに等しい。自分の行動、態度を変えれば、まわりに集まってる人も変わってくる。自分の置かれている環境は、少なからず自分が過去にしてきた意思決定の反映なのだ。
瀧本哲史氏が言うように自分の行動、態度を変えれば
まわりに集まってくる人は変わるのです。
朝型には朝型の人が集まり、情報発信をしている人にはそういった人が集まるのです。
私の人生は断酒をして、朝型のコミュニティに参加し
情報をブログやソーシャルメディアで発信することで激変しました。
書籍や編集者のコミュニティに参加することで
あっという間に出版や雑誌などの連載が実現したのです。
ネットワークの棚卸しをすることで分かるのが、すでに自分が持っている既存の仲間というのは、それまでの仲間の構築の結果、言い換えれば、「それまで生きてきた人生の反映」にほかならないということだ。したがって、これまでがうまくいっていない人生だった場合、その既存の仲間の整理をせずに、ただやみくもに新しく仲間を増やしたとしても、人生のフレームワークは変わらないだろう。
人が変わるためには環境を変えることが一番です。
そこで断酒の際に、私は思い切って
飲み仲間のコミュニティとの付き合いを一切やめました。
会う人を変えれば、集まる人から刺激を受けられます。
私の場合は読書の朝活や有名なブロガーの方々との交流がきっかけになり
アウトプットの効果を多くの方々から教えてもらえました。
アウトプットしないインプットには意味がないということを教わってからは
自分がインプットした知識を知恵に変えて伝える努力を続けました。
その結果、多くのよい情報が仲間を通じて集まってくるようになったのです。
自分がなりたい理想の人がいれば、その人が参加するコミュニティの
メンバーになることが、人生を変える早道なのです。
なりたい自分を規定して、ソーシャルメディアやリアルの仲間のコミュニティを
再度、見直し、自分の人生を変える一歩を踏み出してください。
金が欲しければ、金がたくさんあるところ、情報が欲しければ、情報がたくさんあるところ、賢明に生きる人になりたければ、賢明に生きている人の近くに行くべきである。ネットワークと環境がその人を規定するのだ。
また、この書籍では私がいつもこのブログに書いている「Giveの精神」に
近い考えが、瀧本哲史氏の体験からまとめられていました。
「なるほど、成功というのは、その人のまわりの人の成功によって 決まるのだな」と感じた。そもそもひとつのギブに対して、すぐにテイクー=見返りを求めるのは愚かなことだ。人は何かの恩を受けたとしても、そのときすぐにお礼ができるタイミングではないこともある。でも困ったときに助けてもらったという記憶は鮮明に残るし、まわりの人にそれを話すこともあるだろう。ギブ&テイクの関係を一回ごとに築こうとすることは意味がない。とにかくギブをしまくっていることで「ギブのネットワーク」がまわりに構築され、そのネットワークが大きくなり、情報や交流の流通量が高まれば高まるほど、もたらされるメリットも大きくなるに違いない。
君に友だちはいらないは若者向けに書かれた一冊ですが
瀧本哲史氏のグローバール資本主義時代を生き抜くための
チームヴィルディングの手法は的を得たもので
おじさん世代の行動やネットワークをよくするためのヒントが満載です。
ぜひ、多くのビジネスマンに読んでいただきたい一冊です。
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