私たちは、おいしいけど健康には良くない食べ物に誘惑されると、そんなに悪いものじゃないと自分を説得する何らか理由を探すもの。(ジル・ライ)
ジル・ライ氏の言葉を読むと、人間の弱さを実感できます。
人は、モノや他者を評価する時に、ある特徴的な一面に影響され、判断を誤ってしまいがちです。
この一部の登頂で全体の評価がゆがめられてしまうことをハロー効果と言います。
特に、ダイエットでやりがちな間違った選択を健康ハロー効果と呼んでいます。
ダイエット中は、ナチュラルなメニューやオーガニックな食材を選びますが
私たちはここで間違いをおかしてしまいます。
サラダ中心の健康的なディナーを食べて、いい食事だったと満足します。
その後に、ヘルシーなフルーツがトッピングされているという理由で
デザートにイチゴケーキを食べてしまったら、食事を台無しにしてしまいます。
いくらにイチゴにビタミンCがあったとしても
ケーキのカロリーを考えれば、これは間違った選択であることがわかります。
人は体に良いことをした(サラダを食べた!)といい気分になると
適当な選択をしても大丈夫だと考えてしまうのです。
ケリー・マクゴニガルもスタンフォードの自分を変える教室で
この健康ハロー効果の危険性を指摘していました。
ヘルシーなものを注文したせいでいい気分になり、あとは適当に好きなものを頼んでしまっても何とも思わないのです。また、何かよい選択をすると、こんどは悪い選択をしても許されると決めてかかる傾向があります。研究によれば、チーズバーガーと一緒にグリーンサラダを注文すれば、チーズバーガーだけ注文した場合に比べて総カロリーが減ると勘ちがいしてしまう人が多いことがわかりました。しかし、お皿にレタスを敷いただけでカロリーが魔法のように消えるはずがありません(私の見るかぎり、ダイエットソーダにもそのようなカロリー帳消し効果を期待している人は多そうです)。つまり、サラダのせいで判断する目が曇ってしまうのです。レタスの葉っぱが健康ハロー効果を生んでハンバーガーに輝きを与えた結果、実際には体によくない食事をしていても、気にならなくなります。
何か良いことをしていい気分になると、人間は失敗しがちです。
とたんに楽しみたい気持ちが湧いてきて、ハロー効果が発生してしまうのです。
良いものを選ぶことで、普段の常識が吹っ飛んでしまい、失敗をおかしてしまいます。
最近では、多くのお菓子のパッケージにオーガニックだとか脂肪ゼロだと書かれていますが
この情報を鵜呑みにすることで、ダイエットの負け組になれます。
カロリーを見れば、それが危険であることがすぐにわかるはずですが
この魔法の言葉に簡単に騙されてしまうのです。
多くのレストランやマーケティング担当者はここに漬け込み
99%悪いものに、たった1%のいいところをくっつけて、私たちに罠を仕掛けてきます。
ケリーはオーガニックとパッケージに表示されているお菓子には気をつけるべきだと書いています。
環境に優しいオレオクッキーを食べて、健康に良いと勘違いしてはいけないのです。
環境に優しいクッキーを食べ過ぎれば、自分の体はオーガニックでなくなるのです。
オレオはあくまでオレオで、食べ過ぎれば太るに決まっています。
お菓子やケーキのコピーやキャッチフレーズをしっかりと見極めましょう。
「天然100%」「チャリティー」などの魔法の言葉が
自分の目標であるダイエットの邪魔をしていないか?と注意することが肝心です。
ダイエットの敵は、実はパッケージに書かれているヘルーシー、脂肪ゼロなどの
魔法の言葉だったのです。
今日もお読みいただき、ありがとうございました!
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