そのひとクチがブタのもと(ブライアン・ワンシンク著)の書評

わたしたちが口にする食べ物の量は主に周囲の環境によって決まる。食べ過ぎるのではなく、家族や友人、パッケージや皿、名前や番号、ラベルや照明、色、娯楽や距離、食器棚や容器、そういったものが原因になる。それらは無数にあると言ってといいがほとんど目につかない。(ブライアン・ワンシンク)

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食品メーカーのマーケティング戦略はどんどん巧妙になり
私たちは、何を食べるかを意識し、上手に選択しない限り、確実に太ります。
die(早死)を選ぶか?diet(長生き)を選択するか?を日々私たちは試されているのです。
この「t」一文字の違いで、人生は大きく変わるのです。

冒頭の言葉から始まるそのひとクチがブタのもとブライアン・ワンシンク著)を
以前から読みたかったのですが、なかなかチャンスがありませんでした。
健康男を買うときに、アマゾンからリコメンドされたので、中古本を買ってみました。
本日、ようやく、読了できましたが、これがとても面白く、参考になりました。
本書の原題は、Mindless Eating!(愚かに食べ続けること)ですが
人が無意識に食べ続けることで、太ってくという事実が
本書の数々の実験で明らかにされていきます。
著者はフードサイコロジスとして活躍していますが
食事を心理面から捉えて、面白い実験を次々に試みますが
これを読むことで、どうダイエットをすればよいかが、一目瞭然でわかるのです。
ポップコーンやワイン、スープの実験は、たいへん説得力があるので
興味のある方は、ぜひ本書でお読みください。

本書は他のダイエット本とは異なり、ダイエットメニューの提案はありません。
食べ過ぎの原因となる刺激を取り除くことを主眼に書かれているので
ブライアン・ワンシンクの習慣術をライフスタイルに取り入れるだけで良いのです。

人はいつの間にか少しづつ太っているという事実を受け入れ
少しだけ日頃の悪習慣を改善してみましょう。
コーラやクッキーなどの日頃の悪い習慣があなたを1年後に太らせていると
まずは、理解することで、あなたの食生活を変えられるはずです。

食べる量が極端に減ればわかる。食べ過ぎてもわかる。だが、気分がよく、小さな相違に気づかないカロリーの範囲 無意識の幅 があるのだ。すなわち、1900キロカロリーと2000キロカロリーの差を感知することはできないし、2000キロカロリーと2100キロカの差を感知することもできない。だが、一年もたてばこの無意識の幅が原因となって4.5キロやせたり4.5キロ太ったりする。450グラムに匹敵するにはおよそ3500キロカロリー に必要だ。この3500キロカロリーを一週間で摂ろうと、丸一年かけてゆっくり摂ろうと、関係はない。どちらも同じ450グラムになる

日本の「腹八分目」という諺が、ダイエットの際には重要な考え方になります。
この考え方を応用することで、私たちは1年後には確実に痩せられるのです。
無理に我慢するのではなく、食べる量を少しだけコントロールすれば、よいのです。
全体の食べる量を20%減らして、大事な食べ物(野菜と果物)は2割増やしてみましょう。

●20パーセント少なく
食べはじめる前に、欲しいと思う分量より2割少なく皿に取る。おそらく、足りないとは思わないだろう。わたしたちの研究によると、食べた量が2割少なくても人はそれと気づかない。3割少ないとさすがに気づくが、2割ではまだレーダーに感知されない。
●果物と野菜に関しては20パーセント多く
パスタの量を2割減らしたら、野菜を2割増やそう。

食べる皿をあらかじめ小さくすることを習慣化すると
ダイエットはつらくなくなります。
お代わりをしないことを決めて、小さな皿に変えることと
野菜中心の食事を心がければ、確実に健康体を取り戻せます。

また、私たちの胃は、目ほど賢くありません。
食べ始める前に、量を決めておくこともダイエット成功の秘訣なのです。

●食べる前に見る 前もって料理を皿に盛っておくほうが、量を少なめにし2度、3度とお代わりするより約14パーセント、食べる量が減る。食べはじめる前に食べたいものをすべて皿に並べなさいースナックも夕食もアイスクリームもポテトチップスも。これなら胃袋が数を数えなくてもいいし、食べた分量を覚えておく必要もない。パッケージや箱からじかに食べるのではなく、食べ物を別々の皿に取って箱はキッチンに置いておく。そうすれば次から次へと食べたりしなくなるだろう。

最初に盛った量以上食べない、健康なサラダを目のつくところにおくなどの工夫が
ヘルシーな食生活を習慣化させてくれ、健康体を取り戻してくれます。

また、安いからといって大型のパッケージを買うのは止めましょう。
キッチンに大きなパッケージがあると食べる量が増えていきます。
また、チョコやジャンクフードなど食べないと決めたものは、
見えないところに隠すこともポイントです。

先日紹介した友人との食事が食べ過ぎにつながるなど
TVを見ながらの食事がダイエットの弊害になるなど
このブログで紹介したことも、本書では取り上げられていました。
自分が決めた食事を意識して食べること、今ここに集中することが
ダイエット成功の秘訣かもしれないと思った次第です。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。

    

この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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