私が人生を知ったのは、人と接したからではなく、本と接したからである。(アナトール・フランス)
先日、ある若者と話している中で
ネットでしか情報取集しないという話を聞き驚きました。
スマホネイティブ世代の多くは
短時間でスマホから情報をサクサク取る方が合理的だと考えているようで
書籍や新聞などの活字文化はウザイものだと捉えているようです。
実際、読売新聞の調査データを見ても
本を読まない読書時間ゼロという日本人が、増えていることがわかります。
実際、読書をしない人が、2人に1人まで拡大しているのです。
私は、その世論調査の答えを見て愕然としました。
多くの人が読書を面倒なもの、価値がないものだと考えているのです。
時間がなかったから、読みたい本がなかったから、本以外で知識や情報が得られるから
本を読まなくても困らないからという理由が上位に並んでいるのです。
この読書に対する誤解を私たち大人が、至急解かねばなりません。
時間がないという言い訳は危険で、これをいい始めると、行動ができなくなります。
ゲームやTVを見る時間はあるのですから、それを削ってでも、読書をすべきだと思います。
本を読むことで私たちは忍耐力を鍛えられますし、思考する時間を持てるようになります。
著者の考えをインプット&アウトプットすることで
著者の知識を自分の知恵に変えられ、自分の魅力を高められるようになります。
確かにネットはとても便利で、欲しい情報や記事をすぐに見つけられます。
しかし、これは検索のスキルさえあれば、誰でも見つけられる情報です。
また、情報力も本や雑誌に比べ少なく、画一的なものになりがちです。
意外に自分の好きな情報ばかりを拾ってしまい、視野を狭くしてしまうのです。
いくら情報を集める能力が高くても、思考する力を養わないと
結果がでないことがわかってきました。
筑波大図書館情報メディア系の逸村裕教授は
ネットだけで収集する人間は、考えることなくコピペでレポートを作成するため
思考が足りず、論旨にまとまりがないと指摘しています。
読書ゼロの学生は多くの情報を迅速に集めます。それに関する学生の技量は明らかに上がっていますが、集めすぎた情報に振り回されて、自分の意見の論理的展開ができず、どこに自分の意見があるのか見えなくなってしまったようです。(逸村裕)
一方普段から1日2時間本を読んでいる学生は、ネットと参考文献を組み合わせて
思考しながら、自分の論旨を明確にまとめていると逸村氏はいいます。
本を読むことで多くの知識を蓄えることができ
著者との対話によって、考える癖をつけるようにすると
勉強や仕事にも効果があるのです。
本を読まない人は。読書の価値や効果がわかっていないのです。
これはとてももったいないことだと思います。
本だけではなく、時には他のメディアからも、多くのヒントを見つけられます。
私は、ネット以外にも新聞、雑誌、ラジオを今でも活用しています。
新聞はネットの情報とは異なり、記事が読みやすく整理されています。
時々でもよいので、紙の新聞を開くようにすると
記事の見出しからヒントをもらえます。
自分が意識した情報を読むことで、点と点がつながり
アイデアが生まれやすくなるのです。
偶然、出会う記事から、重要な情報を見つけられることが往々にしてあります。
メディア接触を多様化し、思考を習慣化すると未来を変えらえるのです。
普段見ないメディアをたまに見ることを習慣化しましょう。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
photo credit: 09/07/2007 (Day 221) – Well, Unless You’re J.K. Rowling, You’ll Just Have To Wait Until The 21st July To Find Out How Hermione And Hagrid Die. via photopin (license)
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