身体に残った疲れが、仕事のパフォーマンスダウンに直結していることを実感するのは「脳の働き」ではないでしょうか。「なぜかボーッとしてしまう」「集中力が続かない」という状態は誰もが経験していると思います。ましてやアイデアを出す、企画を立てるというとき、そうした疲れを抱えたままの状態ではクリエイティブな発想は出にくくなります。なぜ肩や腰が凝り固まって疲れがある身体だと、このような状況を招いてしまうのでしょうか。(木村匡宏、田邊 大吾)
先日、川崎康彦氏とコボリジュンコさんとのコラボセミナーで
IWAアカデミートレーナーチームの木村匡宏氏とお会いしました。
以前から読みたいと思っていた24時間疲れない! 最強の身体づくりの著者の木村匡宏氏と
ご縁ができたので、早速本書を読んでみました。
アメリカ大リーグの岩隈久志選手をサポートしている木村氏の健康法は
シンプルでわかりやすく、すぐに実生活に取り入れられます。
私たちビジネスマンは、日々通勤やデスクワークによって、自分の体をいじめています。
その結果、私たちの身体は絶えず疲れを感じ、自分の生産性を下げているのです。
身体の疲れをとり、脳の働きをよくするためには、血流の改善がよいそうです。
血液は全身に酸素を運ぶ役割を持っています。
特に、脳における酸素消費量は、全身の約20~25%ともいわれるほど
他の器官に比べて多くの酸素を必要としています。
つまり、脳のパフォーマンスを高めるためには
全身への血流をスムーズにし、脳に酸素をどんどん送り込む必要があるのです。
血流を改善する方法はとても簡単です。
日頃から歩くことで、凝り固まった身体をほぐせます。
本書のリカバリーウォーキング・エクササイズを習慣にすれば
みるみる自分の身体を改善できるはずです。
実際、IWAアカデミートレーナーチームでは、多くのビジネスマンの身体を
このウォーキング・エクササイズで改善してきました。
歩きという動きを使って、身体の機能を回復することにより、これまで多くのビジネスパーソンの凝り固まった筋肉を運動でほぐしてきました。身体の疲れ叢れて、不調が解消していくのを見ていて、もっとこの事実を知ってほしいと思います。本来の身体の機能を失ってしまう原因が、凝り固まった筋肉だとわかれば、予防も対策もできるはずです。歩きという動きが自分の身体を豊目してくれる手段になれば、移動時間がリカバリーの時間になります。
24時間疲れない!最強の身体づくり [ 木村匡宏 ] |
研究によると、歩いているときは脳への血流が増え、その結果、平常時より3割から5割アップの酸素が送り込まれています。それにより脳は活性化されているのです。この歩いているときの血流アップは、下半身に仕掛けがあります。人間の筋肉の3分の2は、腰から下の下半身に集中しています。ウォーキングすると、筋肉がポンプの役割を果たし、重力に逆らって下から上へと脳への血流を促進していきます。特にふくらはぎのポンプは能力が高く、「第2の心臓」と呼ばれています。そのような仕組みが備わっているということは、人間の身体は、歩くことを前提に設計されていると言えるでしょう。歩くことによって、脳をはじめ、全身への血流が飛躍的にアップし、活性化されるのです。
脳はウォーキングによって活性化します。
歩くことによって、足の筋肉がポンプの役割を果たし、血流をアップできます。
このシンプルなエクササイズによって、脳や身体の疲れが取れてしまうのです。
疲れたからといって、家でごろごろするのをやめて
30分でも1時間でも近所を歩くことで、身体にたまった疲れを取り除けます。
筋肉がポンプの役割を果たし「脳とウォーキング」の関係で言えば、メンタル面でのリラックス効果も大いに期待されています。20分くらい歩くと、脳内から幸せ物質といわれるドーパミンやβーエンドルフィンが分泌されます。研究によるとβiエンドルフィンの効果は、運動後3~5時間も続くため、気持ちが向上されるというわけです。ウォーキングのハッピー効果はさらにあります。さらにもう少し時間をかけて30分くらい歩き続けると、脳内にセロトニンという物質が分泌されます。リズム運動などで分泌されることで知られているセロトニンですが、幸福感をもたらす作用があり、リラックス効果も高く、興奮しすぎた脳を抑制してくれます。セロトニンが不足するとうつ病のリスクが高まるとも言われています。
また、歩くことで、私たちは幸せ気分も味わえます。
1日20分くらいのウォーキングによって
脳内から幸せ物質のドーパミンやβーエンドルフィンが分泌されます。
さらに歩き続けることで、セロトニンも分泌され、私たちはより幸福になれるのです。
リズム運動はうつも予防してくれますから、毎日のウォーキングを習慣化しましょう。
しかし、ビジネスマンがいきなり運動するのは難しいと思います。
著者たちは、通勤時間を有効活用すればよいとアドバイスしています。
会社から最寄駅、自宅周辺の散歩道を歩くなどして
自然にできることからはじめて、疲れない身体をつくるとよいそうです。
練習中でも筋肉を一時もとめずにウォーミングアップするイチローを見習い
デスクワーク中もこまめにら体を動かすことで、凝り固まった筋肉をほぐせます。
ウォーキングとウォーミングアップの習慣化によって
身体の疲れを予防するというIWAチームの考え方には、とても共感を覚えました。
リカバリーウォーキング・エクササイズを生活の中に取り入れ
疲れない身体をつくり、自分の人生をより豊かにしましょう!
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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ソーシャルメディアを武器にするための10カ条 [ 徳本昌大 ] |
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