飲み過ぎが睡眠の質を下げ、アルツハイマーになるリスクを高める??

記憶の整理は、睡眠中に複数回訪れるレム睡眠の影響を強く受ける。レム睡眠を十分にとれていればいいが、そこに邪魔が入ると、記憶と健康が被害を被ることになる。アルコールを夜に飲むと寝つきが早くなることは、研究で実証されている。これはいい話だが、残念ながら、アルコールはレム睡眠を大きく阻害することも明らかになっている。(ショーン・スティーブンソン)


photo credit: Alejandro Inostroza Street Nap via photopin (license)

アルコールが睡眠を阻害する!

いくら寝つきが良くなるからといっても
アルコールを飲みすぎると睡眠を阻害します。
お酒を飲み過ぎることで
レム睡眠ができなくなり、脳に悪影響を及ぼします。

お酒を習慣にすると脳と身体の完全な回復が難しくなります。
以前の私は、お酒を飲まないと眠れなかったのですが
すぐに目覚めてしまい、睡眠の質を下げていました。
アルコールが残った状態で、眠った翌朝は
いつも二日酔いで身体と心の両方に負担をかけていました。
一番生産性の高い朝時間を無駄にしていたのです。

ミズーリ大学の調査によるとアルコールが睡眠を阻害する理由がわかってきました。
飲酒した後で眠ると、疲労と覚醒のバランスが狂ってしまうのです。
睡眠不足になると、簡単には返せない「睡眠負債」が生じます。
この睡眠の借金を返すために鍵になるのがアデノシンです。
アデノシンは、血管を拡張するはたらきのある物質ですが
これが増えると眠気が襲ってきます。
アルコールを飲みすぎるとこのアデノシンの力が不自然に高まります。
この結果、睡眠恒常性が狂い、身体はそれを元に戻そうと必死になります。
こんな状態が続けば、深い眠りを得ることは不可能です。
アルコールを飲みすぎると睡眠ではなく
ただ気を失っているのと同じなのです。
お酒を飲んでいた頃の私は寝るのではなく
気絶した状態が日常化し、心と体をいじめていたのです。

お酒の飲み過ぎが脳の機能を損なう!

酔っ払って寝る行為を当たり前に続けていると、深刻な問題が生じることがある。ミズーリ州セントルイスにある私立ワシントン大学の研究チームが睡眠サイクルの乱れている人を対象に調査したところ、正常なサイクルで眠っている人に比べてアルツハイマー病に関係する兆候が多く現れることが明らかになった。これもまた、睡眠の量より質を重んじるべき理由の一つだ。睡眠の質を下げることや、脳の機能を損なうことは、絶対に避けたほうがいい。

ショーン・スティーブンソンSLEEP 最高の脳と身体をつくる睡眠の技術の中で
アルコールの飲み過ぎには気をつけるべきだと言います。
睡眠サイクルが崩れるとアルツハイマーになるリスクが高まるのです。

10年前に自分の人生を変えようと思った私は
大好きだったアルコールをやめ、自分の脳と体を守ることにしました。
お酒を飲むのをやめたことで
私は気絶ではなく、良質な睡眠を取り戻したのです。

ショーンスティーブンソンは自分の健康を維持するために
お酒との付き合い方に注意を払うべきだと言います。
もしも、あなたが睡眠を完壁にしたいと思っているなら
アルコールの量や飲む時間帯を決めるべきです。

禁酒する時間帯を決めて、寝る数時間前には確実にアルコールが身体から抜けるようにしよう。そうすれば、友人や家族と過ごす時間がますます充実したものとなる。また、お酒を飲むときは水をたくさん飲むとよい。アルコールがあっというまに血液中に吸収されるのは、アルコールが液体だからでもある。アルコールの影響を早めに消したいなら、水をたくさん飲んでアルコールの代謝で生じた老廃物の残りを洗い流せばいい。

アルコールを大量に飲まない、眠る直前には飲まない!
水をたくさん飲むことをルールにし、睡眠の質を高めましょう。

まとめ

アルコールを飲むと寝つきはよくなりますが
レム睡眠を阻害することがわかっています。
お酒を飲むことで生じるアデノシンが
睡眠の質を下げ、脳や身体に悪影響を及ぼします。
自分を大切にするためには、アルコールとの付き合い方を意識しましょう。
寝酒や飲み過ぎが、未来のあなたをダメにするのです。

参考図書 ショーン・スティーブンソンSLEEP 最高の脳と身体をつくる睡眠の技術

今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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