イルカと一緒に海中にいるとき、イルカが人に向けて超音波を発することがたびたびあります。そうした超音波を当てられると、まるで体の一部をビシビシと突かれたように感じるのです。超音波は、確かにエネルギーだと実感する瞬間です。イルカは、周波数を自在に変え、その周波数を正確に対象物に浴びせることができます。この超音波という強力なエネルギーが、人の心身に影響を与え、病いなどを改善させる可能性はじゅうぶんあるでしょう。(太田光明)
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イルカセラピーとは何か?
イルカセラピーで有名な東京農業大学の太田光明氏の記事が
雑誌ゆほびかに掲載されていました。
イルカセラピーは、1970年代後半に
アメリカ・フロリダ国際大学のべッツィ・スミス博士によって開始されました。
多くの自閉症児たちが、イルカとの触れ合いによって
症状を改善させているというのです。
2005年には、イルカセラピーの効果が実証されました。
イギリスのレスター大学の研究チームが
イルカと人間が一緒に泳ぐとうつが改善するという研究結果を発表しました。
軽度から中程度のうつ病の患者30名が参加し
実験の4週間前から、参加者には抗うつ剤と心理療法を中断してもらいました。
この30名を、1日1時間イルカと遊ぶグループと
イルカを伴わず水に入るだけのグループに分けたところ
2週間後、イルカと一緒に泳いだグループはうつが有意に改善したそうです。
さらに、イルカと泳いで効果のあった10名中9名は
改善効果がその後も持続しました。
彼らは実験から三カ月経過しても、追加の治療が必要ありませんでした。
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イルカの鳴き声がうつを改善する
なぜ、うつ病の患者たちの症状が改善されたのでしょうか?
特に有力視されているのが、イルカの鳴き声による影響だと太田氏は言います。
イルカの鳴き声はクリックス、ホイッスル、バーストパルスの3つに分かれます。
この中で特に効果があるのがクリックスだと言います。
クリックスはイルカから断続的に発せられ
人の耳に聞こえる音から、人の耳には聞こえない超音波まで含まれます。
人の耳にはカチカチ、ギリギリと聞こえるそうです。
アメリカ海軍の研究によれば、イルカは少なくとも
160万ヘルツの超音波を発しているそうです。
ネコの5万ヘルツ、人の2万ヘルツに比べるとその凄さがわかります。
イルカは超音波の世界で独自のコミュニケーションを行っています。
太田氏はこの超音波が人にも効果があると指摘します。
イルカの超音波を体に受けることで、人はエネルギーをもらえるのです。
私はイルカと一緒に泳いだ経験はありませんが
グアムの海上でイルカの群と遭遇したことがあります。
10分程度の短い出会いでしたが
それだけでも気持ちがリラックスできたので
イルカセラピーの効果を信じることができました。
今月号のゆほびかには、イルカの歌声CDが付いています。
このイルカの歌声を聞きながら、深呼吸すると気持ちが和みます。
この記事を読んだら、沖縄に行きたくなりました。
イルカと一緒に泳ぐことを自分の夢リストに追記しようと思います。
まとめ
160万ヘルツと言われるイルカの超音波が
うつに効果があることがわかっています。
イルカが発する超音波を海の中で体感すると、心が和むのです!
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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