心の安定のために、計画を具体的に立てよう!ロルフ・ドベリのThink Smartの書評


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Think Smart 間違った思い込みを避けて、賢く生き抜くための思考法
著者:ロルフ・ドベリ
出版社:サンマーク出版

本書の要約

自分の頭の中のノイズを無くし、不安な状態から抜け出したければ、「どのように対処するかという明確なイメージ」を作ればよいのです。あなたの頭を悩ませる煩雑な課題に対して、詳細な計画を立てて対応することで、人は気持ちを楽にできます。

「ゼイガルニク効果」とは何か?

私たちは、まだ完了していない課題をめったに忘れることはない。進行中の課題は繰り返し意識に浮上し、小さな子どものように強引に私たちの注意を引いて、そちらに関心を向けさせようとする。しかしいったん完了してしまえば、その課題はすぐにまた記憶から消滅してしまうのである。ブリューマ・ゼイガルニクはこのメカニズムに彼女自身の名前をつけ、この現象は「ゼイガルニク効果」と呼ばれている。(ロルフ・ドベリ)

ロルフ・ドベリThink Smart 間違った思い込みを避けて、賢く生き抜くための思考法書評を続けます。今日は有名な「ゼイガルニク効果」について学びたいと思います。心理現象の一つに「ゼイガルニク効果」と呼ばれるものがあります。人は達成できた事柄よりも、達成することができなかった事柄や中断している事のほうを強く覚えているものです。

1927年のベルリン、心理学専攻のロシア人学生ブリューマ・ゼイガルニクと指導者のクルト・レヴィンのグループがレストランを訪れました。ウェイターは次々に注文をとってまわり、なかには特別なリクエストも含まれていました。彼はそんな状況下でも、メモを一切取りませんでした。テーブルにいた誰もが、注文をすべて覚えておくのは無理だろうと考えたのですが、その予想に反して、料理も飲みものも注文通りに運ばれてきました。

その後、ブリューマ・ゼイガルニクがレストランにマフラーを忘れてきたことに気づき、先ほどのウェイターにマフラーを見なかったかと問いかけました。するとウェイターは彼女が誰かわからず、当然、どこに座っていたかもわからないと答えたのです。

「あれだけ記憶力がいいっていうのに」とブリューマは腹を立てながら、ウェイターに告げますが、彼は「私が注文をすべて覚えていられるのは、それを運び終えるまでの間だけなだ」と素っ気なく答えます。ここから彼らの研究がスタートし、有名な「ゼイガルニク効果」という考え方が生まれます。

心の安定のために、計画を具体的に立てよう!

フロリダ州立大学のロイ・バウマイスターと彼の研究チームは、進行中のプロジェクトを多く抱えていても、頭のなかをすっきりと保てている人がいることを見つけました。バウマイスターは、難易度の高い期末試験を数か月後に控えている学生たちを3つのグループに分けて、別々の指示を出し、実験を行いました。
グループ①「学期中に開催されるパーティーのことを集中して考える」
グループ②「期末試験のことを集中して考える」
グループ③「期末試験のことを集中して考え、明確な学習計画を立てる」

バウマイスターは学生たち全員に、提示された最初の文字につづけて、決められた時間内にひとつの言葉を完成させるよう求めました。たとえば「パ……」からは、「パニック」という言葉を思いつく学生もいれば、「パーティー 「パリ」といった言葉を思いつく学生もいました。そうして、彼らが無意識のうちに考えていることを突き止めたのです。

グループ①の学生の頭のなかには予定されている試験のことはほとんどなく、グループ②の学生の頭はほぼ試験のことだけで占められていました。驚くべき結果を示したのは、グループ③の学生でした。彼らも集中して試験のことを考えていたにもかかわらず、彼らの頭のなかはすっきりとしていて、試験のプレッシャーを感じさせる答えは一切なかったのです。

その課題に「どのように対処するかという明確なイメージ」ができていれば、進行中の課題で頭がいっぱいになってしまうことがないことがわかりました。課題が終わっていなくても、それに対処するためのきちんとした「計画」さえ立てていれば十分なのです。

タイムマネジメント術の権威のデビッド・アレンは「頭のなかを水のように澄みきった状態に保つこと」を推奨しています。あなたの頭を悩ませる煩雑な課題に対して、詳細な計画を立てて対応することで、人は楽になれます。

段階を追ってひとつずつ、できれば計画を文書にしておく。すべきことを全部書き出して、具体的な課題として把握しておけば、あなたの内面を平静に保つことができる。”詳細な”というところがポイントだ。

デビッド・アレンは自分のクライアントに、ひとつの課題を、20から50の段階に細かく区分するようアドバイスしています。

寝つけない夜にアレンのアドバイスが役に立ちます。ベッドサイドテーブルの上に、ノートを一冊用意しておき、あなたを煩わせている課題への対処法を細分化して書き留めることで、脳の中のノイズを消せるのです。

神を見つけたいが、猫のえさも切れているというのなら、それを解決するための計画を立てればいい。(デビッド・アレン)

良い睡眠を取りたければ、自分の頭の中の不安をすべて書き出し、細分化したプランを作れば良いのです。

この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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