第7感を養う3つのツールを使い倒そう!ウィリアム・ダガンの天才の閃きを科学的に起こす 超、思考法――コロンビア大学ビジネススクール最重要講義の書評


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天才の閃きを科学的に起こす 超、思考法――コロンビア大学ビジネススクール最重要講義
著者:ウィリアム・ダガン
出版社:ダイヤモンド社

本書の要約

「フリー・ユア・マインド」「人生戦略マップ」「アイデア・ネットワーキング」の3つのツールを使うことで、人生の課題を解決できる第7感を養えるようになります。あらゆる記憶の中から最適な要素の組み合わせが生まれ、結果を出すためのひらめきが浮かぶようになります。

人生の課題を解決する第7感とは何か?

第7感の基本的なメカニズムは、「既存の要素を新しく組み合わせること」だ。要素それ自体は新しくはない。新しいのは、組み合わせなのだ。この組み合わせは、ゆっくりと行われる。脳は良い組み合わせを見つけるためにあらゆる記憶を検索しなければならないため、時間がかかるのだ。要素が組み合わされると、それが突然のひらめきになる。(ウィリアム・ダガン)

コロンビア大学ビジネススクールで、戦略的な思考法を教えているウィリアム・ダガン天才の閃きを科学的に起こす 超、思考法――コロンビア大学ビジネススクール最重要講義を再読しています。(参考・前回のブログ記事

私たちは第6感という直感によって、未来を予測します。それは、以前に同じような状況を経験していることで、目の前の状況に対して素早い判断をしたり、繊細な感覚を得られるようになるからです。しかし、この第6感がまったく機能せず、間違った判断につながる場合があります。

何かに熟達した人たちは、ある状況ではむしろ第6感によって失敗してしまいやすくなる。実際には初めて体験することであるにもかかわらず、その一部を見て、なじみのあることだと判断してしまうためだ。これは、誰にでも身に覚えがあるはずだ。

よい結果を出すためのアイデアが欲しければ、第7感を養うべきです。それは、これまで誰も思いつかなかったような突然のひらめきや、「そうか、わかった!」という感覚を私たちに与えてくれます。過去のイノベーションもこの第7感から生まれて来ることが多いと著者は指摘します。

第7感の材料となる記憶には、直接的な経験だけでなく、これまでにあなたが見聞きし、学んできたあらゆるものが含まれます。ひらめきを起こすためには、長い時間が必要になります。私たちの脳は、心がリラックスしているときに最高のアイデアをもたらしてくれます。

脳は、自由に記憶のなかを歩き回る時間を与えられたときに、重要な問題を解決する要素の組み合わせを見つけます。ひらめきはリラックスした状態の時に、知識と経験が様々に組み合わされることで生まれてきます。

第7感を養う3つのツール

「フリー・ユア・マインド」「人生戦略マップ」「アイデア・ネットワーキング」の3つのツールを使うことで、思考する時間が生まれ、第7感を養えるようになります。

1、フリー・ユア・マインド
以下の4つのステップで、心のネガティブなエネルギーをポジティブなエネルギーに変えられます。
①すべての「問題」を書き出す
②「過去」と「未来」に分類する
③「コントロール可能(ダルマ)」か「不可能(カルマ)」か?
④「行動」を決める

4つのステップで心の中をクリアにし、柔軟に発想することで、様々な課題を乗り越えられるようになります。「フリー・ユア・マインド」で心をオープンにし、リラックスする時間をつくりましょう。

2、人生戦略マップ

ある時点で自分にとって可能性のある「やりたいこと」「目標」「行動」「障害」についての考えを整理することだ。

やりたいこと、目標、行動、障害、未知のステップを人生戦略マップに記入します。このマップを用いることで、新たなチャンスに巡り合えたり、何かが起こった時にそれが人生全体にどんな意味をもたらすのかがわかるようになります。

3、アイデア・ネットワーキング

従来型のネットワーキングの本質は、「質より量」だった。「アイデア・ネットワーキング」では、「量より質」が重要になってくる。興味を持ってもらえない大勢の相手につまらない質問をするのではなく、戦略的に相手を選び、聞く側にとっても、聞かれる側にとっても興味深い質問をするのだ。

相手と自分にとってWin-Winになる質問を続けるうちに、課題を解決してくれる適切な人と出会えるようになります。チャンスに遭遇したければ、ネットワークを拡大するのではなく、自分のビジネスによい影響を与える人との出会いを戦略的に考えるべきです。ネットワークの構築では、量よりも質にこだわることが重要です。自分がやりたいことを質問を通じて深掘りするうちに、よい出会いをデザインできるようになるのです。人との出会いを通じて、興味や情熱の対象を追求するうちに、予期せぬチャンスに巡り合えます。

3年前に本書を読み、「フリー・ユア・マインド」「人生戦略マップ」「アイデア・ネットワーキング」の3つのツール活用することで、私の人生は確実に面白くなっています。今回、本書を読み直すことで、人生戦略マップを再度書いてみることにしました。著者のアドバイスに従い、第7感を鍛えることで、ひらめきを得る確率を高めることができます。人生の戦略をストーリーにし、自分の中にポジティブなエネルギーを与える思考と行動を続けることで、チャンスが目の前に飛び込んできます。

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この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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