澤円氏の「疑う」からはじめる。 これからの時代を生き抜く思考・行動の源泉の書評

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「疑う」からはじめる。 これからの時代を生き抜く思考・行動の源泉
著者:澤円
出版社:アスコム

本書の要約

常識や思い込みを捨て、自分の頭で自由に思考し、少しずつ行動に変えていきましょう。失敗を恐れず行動し、アウトプットを続けることで、良質なフィードバックを得られます。組織を成長させるためには、どんどん挑戦して早めに失敗し、さらに再挑戦できるような空気をつくる必要があります。

まずは、常識を疑ってみよう!

僕たちの仕事や生活、そして人生のなかには、さまざまな思い込みが、じつにたくさん存在しているのです。「思うようにいかない理由」や「自己実現できない理由」を見つけるのは簡単です。そして、恐ろしいことに「~だから無理」と思った瞬間、そこがゴールになってしまいます。そこで大切になるのは、「あたりまえ」を「疑う」からはじめること。思い込みを捨てて、「では、どうすればできるのだろう」と考えてみます。なぜなら、思考は行動に直結するからです。(澤円)

変化の激しい時代を私たちは生きていますが、過去の常識や慣習に縛られていると、やがて変化に適応できなくなります。既存の価値観、古い常識を全部疑うことで、自分をよりよくできます。

日本マイクロソフトにて「あらゆるテクノロジーをすべての顧客セグメントに伝える」ための組織である「マイクロソフトテクノロジーセンター」を率いる澤円氏は、「あたりまえ」という思い込みに疑問を感じることが重要だと言います。

「あたりまえ」に対して疑問を持つことで、 一歩前へ進んだと考えることで自分の変化が始まります。 多くの日本人は常識にとらわれ、失敗を恐れることで変化のチャンスを失っています。

どこにあるのかもわからない正解を探している問に、ほかの国の人たちはトライ&フェイルを繰り返してどんどん成長しているという事実があります。成長するためには、失敗をもっと許容する環境をつくっていかなければなりません。

組織を成長させるためには、どんどん挑戦して早めに失敗し、さらに再挑戦できるような空気をつくる必要があります。

過去のルールや慣例や価値観は、変化の激しい時代には、時代遅れなものになっていきます。テクノロジーが進化することで、過去のルールが通用しなくなることは、歴史を学べばすぐにわかります。あたりまえを疑わなくなった大人たちは、あきらめることを子どもたちに強制します。 ルールに従う若者が増えれば、日本はますます生きずらくなり、イノベーションも生まれなくなります。

失敗がイノベーションを起こす理由

シリコンバレーでは「人は失敗する」という前提をもとに、修正できる仕組みをつくっているだけなのです。 失敗してもいい。→失敗してもすぐに修正し、 失敗を早めに見つけてより大きな成功につなげればいい。

失敗を恐れない組織からイノベーションが生まれることをシリコンバレーや中国が実証しています。小さな失敗を許容することを習慣づけられれば、大きな失敗も防げます。小さな失敗を重ねることで、様々なフィードバックが得られ、イノベーションを起こせるようになるのです。

シリコンバレーや中国では、多くのスタートアップ企業が生まれていて、α版やβ版の段階からプロダクトをどんどんリリースします。彼らはユーザーからのフィードバックを即時に反映させ、クオリティーをスピーディーに向上させています。一方の日本は完壁主義に陥り、スピードで負けることで、中国やアジアのた国々に追いつかれてしまったのです。

失敗を恐れなくなるとアウトプットも怖くなくなります。アウトプットを続けるためには、インプットが欠かせません。そのためには、好奇心を失わずに行動することが大事になります。自分がやりたいことがあれば、そのためのインプットを欠かさないようにしましょう。人に会いにいく、旅に出る、読書や勉強会などの知的体験を重ね、それをアウトプットすることで、自分の可能性を広げられます。

変化を受け入れるために必要なのは、なによりも好奇心を持つことに尽きます。好奇心というのはいわば燃料で、知的活動を続けるうえで原動力として燃やすもの。僕がいろいろな場所でアウトプットをして、フィードバックを得ようと続けられるのも、好奇心という燃料が燃え続けているからにほかなりません。

新しいことを始めたり、人に会いにいくことは、確かにリスクがありますが、経験を積めることは間違いありません。失敗体験は未来の自分の糧になると信じ、挑戦をやめないようにしましょう。

私の周りの起業家は、皆、好奇心に溢れ、あきらめずに行動を続けています。サラリーマンをやめた際に、自分のマインドセットを変え、彼らの生き方を真似ることで、私の人生はワクワクなものに変わりました。失敗を恐れず、体験をアウトプットすることで、良質なフィードバックを得られます。インプットとアウトプットを繰り返すことが、自分の変化につながります。

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この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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