ASEANの観光客を呼び込むための、秘策はあるのか??

人も仕事も多種多様のなかから進化し、やっと生き残る=成功するわけで、そのなかには失敗も、型にハマらないものも多くあるはずです。年々画一的になる日本だけで生きるのは、ある種の人にとっては厳しくなるでしょう。(高城剛)

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日本中いろいろなところを旅して、思うことは大手流通や飲食店の出店により
どこに行っても、国道16号線と同じ風景になってしまったということです。
イオン、ヤマダ、サイゼリヤ、セブンイレブンが続く景色を見ていると
自分がどこにいるかがわからなくなり、頭がクラクラしてきます。
年々、地方らしさがなくなり、ミニ東京化していく様子を見ると
画一化が文化を破壊して、日本の良さがなくなっている気がしています。
外国人観光客を取り込もうとしている動きに、これは逆行している気もします。
自分の強みを見出して、発信しないと
東京、大阪、札幌に行けばよいという話になってしまいます。

中国人の富裕層の仲間と話をしていて、気づいたことがあるのですが
彼らは東京より日本の田舎が好きなようです。
彼らは、日本の魅力は自然と料理の美味しさ、人の良さだと言います。
ミニ東京の道を選ぶよりも、いまある自然や文化を活かしたほうが
はるかに価値があると思います。

北海道は、雪や大自然、ヨーロッパのような街並みで
東南アジアや中国人のリピーターを獲得しています。
大阪は食倒れという強みで、東京と差別化をしています。
成功している観光地や旅館は、自分たちの魅力をしっかると伝えています。

京丹後のある旅館は、雪深いというハンディにもかかわらず
冬のカニがソーシャルメディアで評判になり
マレーシア人の若い女性たちが訪れてくれるようになったそうです。
交通が不便でも魅力があれば、レンタカーを使って遊びにきてくれると
女将さんが熱心に話をしてくれたのが、印象的でした。
彼らは、日本人以上においしいものや価値あるものが
日本の田舎にあると考え、情報を探しています。

東京と同じような街を作ったり、似たような情報を発信しても意味がありません。
外国人の人は、自国にないものを求めて、旅行します。
先日仲良くなった台湾人は、昼の居酒屋で夜のメニューを楽しみたいと言っていました。
夜は本格的な和食を食べたいので
やきとりや枝豆などの居酒屋料理は昼間に食べたいというのです。

例えば、ソーシャルメディアを活用して
英語や中国語で「昼居酒屋」を発信したら面白いかもしれません。
浅草のホッピー通りでは、多くの外国人が昼間から、料理やお酒を楽しんでいます。
外国人観光客は、居酒屋体験をしたいのです。
時間が限られている旅行者にとって、それは夜でも昼でもよいのです。
ソーシャルメディアで自分たちの情報を発信すれば、誰かが必ず見つけてくれます。
他とは異なる地域の強みを見つけて、多言語で情報発信すれば
必ず、外国人が反応してくれます。

多くの外国人観光客が、ソーシャルメディアで旅行先を決めています。
彼らとのコンタクトポイントをつくらなければ、東京、大阪、札幌には勝てません。
世界が観光客を取り込もうとしている中で、インバンドの競争は激化していきます。
そのために、まずは自分たちの強みを見つけましょう。
それを磨きながら、ソーシャルメディアで発信し続ければ
外国人観光客が訪れるようになります。

さて、来週3月22日(火)にソーシャルメディアを活用したインバウンドセミナーを開催します。
シンガポールを中心にASEANでインバウンドビジネスを展開している
アジアクリックの高橋学氏が久しぶりに来日します。
彼をゲストに、浅草のソーシャルメディアの仕掛け人飯島邦夫氏と私がホストになり
日本に外国人観光客を呼び寄せるためのソーシャルメディア活用法をお話ししたいと思います。
ASEANの観光客を呼び込むための、秘策をお教えします!
詳細はこちらをクリックください。

セミナータイトル:「ASEANの現状から最適なマーケティング施策を考える」
日時:2016年3月22日(火)18:30-20:30 18時開場
会場:株式会社WillinkSystem セミナールーム
(東京都千代田区神田和泉町1番地12-15 O・Sビル4F)
参加費:\5,000 当日お支払いください。

今日もお読みいただき、ありがとうございました!
 
photo credit: Asakusa & Sumida River Walk via photopin (license)

この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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