エジソンにできて、Googleにはできないこと。

大事なことは、君の頭の中に巣くっている常識という理性を綺麗さっぱり捨てることだ。もっともらしい考えの中に、新しい問題の解決の糸口はない。(トーマス・エジソン)

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過去の常識にとらわれていると、新しいアイデアが生まれません。
多くの成功者は常識の向こう側で勝負をしていました。
彼らはそのため、当初は変人だと思われていました。
しかし、彼は質問力と実験を継続することで、発明王と呼ばれるようになったのです。

発明は、立派な人や一流の科学者が行うものという概念を覆したのがエジソンでした。
子供の頃ののエジソンは、ADHD(注意欠陥多動性障害)や
LD(学習障害)やアスペルガー症候群だったのでは?と考えられています。
大人に対してひたすら質問を繰り返し、邪魔者扱いされていたのです。
それを救ったのが母親のナンシーでした。

学校から追い出されたエジソンは、元教師のナンシーから教育を受けたのです。
ナンシーは個人授業でエジソンの知的好奇心を満足させ
実験を通じて、発明王の下地をつくっていきます。
子どもの頃の知的好奇心を失わなかったことで、彼は次々に新たな発見をしていきます。
彼は学んだことを実践に移し、失敗を恐れず実験を繰り返しました。
このやり抜く力が、数々のアイデアを生み出す源泉になるのです。

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誰でも「ひらめきの瞬間」があることは知っている。アイディアがふと頭に浮かぶような気がする瞬間だ。(中略)こうした洞察に偶然の要素はほとんどない。洞察は情報の「収集」と「検証」から生まれる――慎重に時間をかけ、根気よく知識を積み重ねることが欠かせない。(イアン・レズリー)

イアン・レズリー子どもは40000回質問するの中で
エジソンの絶えざる実験と検証がアイデア作りに役立っていると指摘しています。
彼もまた、ジェームズ・W・ヤングがいうところの無意識の領域を使っていたのです。
エジソンの中には数多くの実験結果がインプットされていて
それがひらめきを生み出す力になっていました。
それらを組み合わせることで、アイデアを生み出していたのです。
その際、無意識の力を活用したと考えられています。

イアン・レズリーはGoogleと人間の脳を比較しています。

人間の記憶はコンピューターに比べれば非効率で頼りないが、脳のそんな気まぐれなところが独創的な発想の源になっている。普段は意識によって隔離されている異質な原子が衝突したとき、頭をひねっても思いつかない結合が生まれる。まったく想定外の突破口へと通じるセレンディピティは人間に特有の現象だろう。少なくとも現時点では、無意識が想定外のパターンを構成し、重要な意味を秘めた関連性を見抜けるようにする、人間ならではの活動をデータベース技術によって再現することはできない。そう考えると、自分の脳で記憶することをやめてグーグルに頼れば頼るほど、無意識から派生する素晴らしい創造性を遠ざけてしまうことがわかる。

自分らしい体験を重ねて、人間特有のセレンディピティの力を信じることで
私たちは素晴らしいアイデアを生み出すことができます。
自分の脳に情報をインプットすることをやめてはいけない理由が、ここにあるのです。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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