ザックジャパンの通訳だった矢野大輔氏の4年間の日記をまとめた
通訳日記 ザックジャパン1397日の記録を読むと
ザッケローニ監督が如何に日本サッカーを愛し
心の底からチームを応援してくれていたがよくわかります。
また、矢野氏が監督の考えを日本語を通して的確に伝えてきたことで
チームが活性化していく様は読んでいて、とても心地よかったです。
本書から、ジャパン代表の裏側の様子を再確認でき
ザックジャパンを私たちはもっと評価すべきだと思うようになりました。
情熱がなければやっていけない。興奮が湧かないことを続けていても仕方がない。そうい意味で、監督という仕事はやめられない。特にこの日本代表監督という仕事は、すごく魅力できだ
仕事は確かに情熱が持て、エキサイティングできれば最高です。
ブラジルW杯を目指してた日本チームはザックにとって
とても魅力的な存在だったことが本書から伝わってきます。
今、グアルディオラが辞めて、バルセロナの次期監督として私に白羽の矢が立ったとしよう。それでも、私は断る。私は日本代表とブラジルW杯に行きたいんだ。
これらの言葉から、ザッケローニがお金のためでなく、自分の人生のために
全身全霊を傾け、日本代表監督をつとめてくれていたことが判ります。
そのためにザックは、今まで誰もやっていないことをやると決め
限界を設けずに試合や練習を積極的に見に行ったり
本田や香川など選手とのコミュニケーションを徹底的に図っていくのです。
また、優勝を目指して臨んだアジアカップでのカタール戦後に
岡崎選手の第2子誕生へのお祝いの言葉からスピーチを始めるなど
チームのムードをどんどん上げていくなどの監督の心配りは勉強になります。
この様子を通訳日記というリアルな生声から追体験することで
私たちは組織をどう動かせばよいかを知れるのです。
また、本書の至る所でザッケーロー二の成功哲学に触れられます。
人生でも何でもそうだ。何かをしたいと思ったら、リスクを冒さなければならない。リスクを恐れることが一番よくないんだ。
相手を恐れずにリスクを冒す!
いつもやっていることを試す!
成長するにはミスから学ぶ!
新しいこと、変化がサッカーでも成功の鍵になります。
生きているのなら、新しいことにチャレンジし
いつもと違う自分として戦わなければ、相手との勝負には勝てないのです。
そして、失敗やミスから学ぶことで、チームは強くなっていくのです。
成長するためには、練習でやっていることを試合で試さなければならない。スローインだって練習であれだけやったのに、一つも出さなかった。
サッカーでも仕事でもコツコツが重要なのです。
その能力を追い求めるために、ザックも全力を尽くしていたことが
本書の矢野氏とのやり取りから伝わってきます。
大事なのは、結果を出すために自分が最善を尽くしているかということ。自分が全力で仕事に取り組めていれば慌てなくていいし、後ろめたさも感じなくていい。全力でやっていたら大丈夫。
本書は経営者やマネージャーにとっては優秀な組織論としても読めます。
また、人生を良くするための生きる姿勢を監督は選手たちに教えています。
勝ったからといって、相手の目の前で喜び過ぎないように。相手は悔しい思いをしているのだから。
アジアカップの韓国戦後に矢野大輔氏に語った監督の以下の言葉は素晴らしく
全力で「今」を楽しもうという気持ちになりました。
こういう舞台に立てて幸せか?この感動を忘れることなくやっていこう。今を思いっきり楽しむのだ!
4年間大学ノート19冊の日記という矢野氏の記録のおかげで
私たちはブラジルW杯のザッケーローニを再評価すべきだと気づけたのです。
少なくともザックの考えを代表選手たちが今後しっかりと伝えていくことで
日本サッカーは必ず強くなれることを確信しました。
ザックの言葉は素晴らしく、自己啓発本としても読める一冊でおすすめです。
今日も読んでいただき、ありがとうございます!
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