セミナーで話をするために、この数週間ドラッカーを読み続けていたのですが
さすが知の巨人と言われるだけあって、多くの素晴らしい言葉を残しています。
ドラッカーの発言マネージメントやマーケティングだけにとどまらず
どう生きていくか?どう働くか?という視点でもとても勉強になります。
95年間の生涯で、絶えずアウトプットを続けたドラッカーは
ミドルの生き方を問う名言を数多く残しています。
50歳を超えてくると自分の成長が止まったと感じる時があるのではないでしょうか?
そんな時には、このドラッカーの言葉を読むことで元気になれます。
仕事に挑戦を感じなくなった者は、成長が止まったと思う。たしかに現在の仕事では、成長が止まったかもしれない。だが、有能であり、病気でないならば、仕事さえ変えれば再び成長する。第二の人生は、仕事への不満や倦怠から逃れるための酒や、火遊びや、精神分析医よりも、はるかに面白いはずである。
確かに20年も30年も同じ業界で仕事をしているとチャレンジできる分野が減ってきます。
しかし、自分の今までのスキルやノウハウ、体験が役立つ分野もあるのです。
他の業界や外国にいくとそのスキルが素晴らしいものとして
評価される場合が案外多いのです。
自分の業界では強みにならなくても、他の業界では宝になります。
あるいは自分のスキルと他の業界の方の知見が組み合わされることで
新たな価値が生まれたりもします。
同じ価値観の人とばかりあっていては、なかなか新しい発想になれませんが
多様性の中でビジネスを始めると、自分の価値や強みに気付けるのです。
ドラッカーの言うように仕事を変えたり、ビジネス領域を広げることで
新たな自分の可能性を見つけられれば、まだまだ、自分を成長させられます。
自分の価値をアウトプットし、違う業界の人と会うことで
新たなるチャレンジができるはずです。
50代で一丁あがりになるのは、あまりにも寂しすぎます。
逆に他の世代とコラボすることでイノベーションを起こせるかもしれません。
ソーシャルメディア時代は、自分の強みを活かせる時代です。
自分のスキルや体験をどんどんアウトプットして
異業種の面白い人たちに見つけてもらいましょう。
ドラッカーは断絶の時代で50代への応援メッセージを書いています。
人は皆同じように老いるのではない。エネルギッシュに働くことはできなくとも、判断力に狂いがなく、20年前よりも優れた意思決定を行なう人がいる。助言者としても、年とともに欲を離れ、かつ知恵と親身さを併せもつならば、最高の仕事をする。
生涯現役だった彼の言葉を読むと、成長を続ける気になります。
最近、私は若い世代や外国人との交流を積極的に行っていますが
彼らにはない経験や人脈が自分の強みだと思えるようになりました。
50代こそ多様性の中で、生きていくべきだと思った次第です。
photo credit: Fotos GOVBA via photopin cc
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