文化

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リーダー

日本人のための議論と対話の教科書 – 「ベタ正義感」より「メタ正義感」で立ち向かえ(倉本圭造)の書評

「メタ正義感覚」とは、異なる立場の正義を同等に扱い、高い視点から問題を捉える能力を指します。これは対立する意見を単に妥協させるのではなく、それぞれの正義の根底にある存在意義を認識し尊重しながら解決策を見出す方法です。この中庸的な姿勢によって、日本は世界を変えることができると著者は主張しています。
歴史

教育の超・人類史~サピエンス登場から未来のシナリオまで(ジャック・アタリ)の書評

ジャック・アタリは、人類が知識を伝える動機を個人的利益と使命感に見出しています。彼は、知識の蓄積によりホモ・ハイパーサピエンスへと進化することで、多くの現在の課題を解決できると言います。この進化した人類は、非暴力で自由、共感的で文化的、そして創造力豊かな存在になる必要があるのです。
投資

学びとは何か-〈探究人〉になるために (今井むつみ)の書評

真の知識は、情報を単に集めて暗記することではありません。それは、常に変化し、新たな関連性を生み出す活発なシステムです。この『生きた知識』は、私たちの考えや経験と共に成長し、深化していきます。目的を明確にし、新たなつながりを築く創造的な活動が、人を熟練者に変えてくれます。
フレームワーク

SIZE 世界の真実は「大きさ」でわかる(バーツラフ・シュミル)の書評

バーツラフ・シュミルは、サイズが世界をどう形作るかを本書で探究しています。生物学、経済学、心理学、文学などの視点からサイズの重要性を論じ、正規・非対称分布を用いて自然・社会現象を分析しています。サイズの分布パターンが世界理解に与える影響を明らかにし、世の中の多様な現象をサイズから解き明かしています。
文化

ブルックリン化する世界 ジェントリフィケーションを問いなおす (森千香子)の書評

森千香子氏はジェントリフィケーションを単に経済的な現象としてではなく、社会的、文化的、そして人種的な側面を含む複合的な過程として捉えています。著者は、住民たちの日常生活や経験に焦点を当てることで、統計データだけでは見えてこない、ジェントリフィケーションの人間的な側面を浮き彫りにしています。
哲学

親切の人類史――ヒトはいかにして利他の心を獲得したか (マイケル・E・マカロー)の書評

マカロー教授は人間の利他行動が生物学的には謎だと指摘します。自然選択では個体の生存に寄与しない行動は淘汰されるはずですが、人類は見知らぬ人のためにも自己犠牲を払います。人間の利他性は社会的な本能と論理的思考能力から生まれ、テクノロジーや科学、貿易の進歩により、人類は実際に他者を助ける力を獲得したのです。
哲学

中国古典「一日一話」―――世界が学んだ人生の参考書(守屋洋)の書評

守屋洋氏は、中国古典の精髄を「応対辞令」「経世済民」「修己治人」の三要素に集約し、その永遠の価値を現代に甦らせています。著者の鋭い洞察は、古来の知恵が現代社会に与える示唆を巧みに描写し、読者に古典の深遠さと実践的意義を再発見させます。私たちはここから多くの気づきをもらえます。
文化

勝者の科学 一流になる人とチームの法則(マシュー・サイド)の書評

マシュー・サイドはスポーツで成功するためには、圧倒的な努力と優秀なサポートチームが欠かせないと言います。確かに、大きな成功は個人の力だけでは難しく、真の成功には、周囲のサポートと協力が不可欠です。一人で頂点を目指すより、チームで登る方が賢明なのです。この原則は、人生やビジネスにも適用できます。
リーダー

詭弁社会 日本を蝕む”怪物”の正体 (山崎雅弘)の書評

日本社会において、政治家の詭弁が常態化し、それに対してメディアが批判しなくなっている状況が見られます。しかし、詭弁が蔓延する社会は、やがて破綻する運命にあると言えます。健全な民主主義を保ち、次世代に希望に満ちた未来を引き継ぐために、今こそ私たち一人一人が声を上げ、行動を起こす時が来ているのです。
組織

ロバート・I・サットンに学ぶクソ野郎を組織から撲滅する方法

問題行動を取る人物(クソ野郎)の存在が、組織の成長を阻害し、全体に悪影響を及ぼす可能性があります。これに対処するには、個人の判断と組織の方針を調和させることが重要です。彼らを排除する際には、性急な判断は避け、観察と改善の機会を与えつつ、必要に応じて毅然とした態度で臨むことが求められます。
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