BYODが進めば、日本人が幸せになるかもしれない!?

最近気になるキーワードがBYOD(Bring Your Own Device)
自分のデバイスを職場で活用しようと言う動きです。
私なども個人のiPhone、iPad、MacBookエアー、そして2台のAndroidを
業務で使っていますので、正にBYODを実践していると言えるかもしれません。

実際、会社から支給されているMacもあるのですが
キーボードのタッチ感やKeynoteがインストールされていないことなどで
大きいディスプレイで気分を変えたい時にしか使用していません。
会社にいても、自分の私物のMacBookエアーを使っているような状況です。
しかし、自分のデバイスを活用することで、どこでもいつでも仕事ができるので
移動や時間のロスが極端に減って、自分のやりたいことに集中出来るようになりました。
このBYODでの仕事革命が許されているのは、私にとって本当にラッキーでした。

そんな中、気になるBYODの調査結果がリリースされていたのでご紹介します。 
ジュニパーネットワークスがモバイル端末ユーザーの世界的な動向を調べた
「Trusted Mobility Index」というリサーチです 。(今回が第一回目)

調査リリースによると対象の世界5カ国の中で
日本は個人所有のモバイル端末の職場での業務利用がほとんど
進んでいないということです。

その一方で、個人所有のモバイル端末を業務に利用するBYODの導入を
求める従業員の声が日本企業の間で広がりつつあることも判明したそうです。
(これはうれしいムーブメントですね)
この調査は、米国、英国、ドイツ、日本、中国で、4,037 人のモバイル端末ユーザーと
IT部門の意思決定者を対象に行われたものです。

以下リリースを引用します。

「日本では職場におけるモバイル端末への対応が進んでいないことが
結果として表れました。個人所有のモバイル端末を業務に利用していると
答えたユーザーの比率は、全体では56%であったのに対し、
日本の回答者では33%にとどまりました。
調査対象全体で見れば、iPhoneの業務利用を認めている企業の割合は48%
Blackberryの業務利用を認めている企業の割合は41%でしたが
日本においては、iPhoneの利用を認めている企業は26%
Blackberryの利用を認めている企業は5%という低い値でした。
タブレッ トPCについては、調査対象全体の47%にあたる企業が
業務利用を認めていますが、日本では23%にとどまっています。」
「また、日本企業の中でBYOD導入を求める声が高まっていることも明らかになりました。
日本のモバイル端末ユーザーの6割近く(59%)が
『会社からは自分が必要としている端末を支給してもらえない』と答え、
業務で使用するモバイル端末を自分で選びたいと考えています。
74%のユーザーは、会社が個人のモバイル端末の業務利用を認め、

必要なセキュリティ対策をとってほしいと考えています。」

海外の数字と比べてもBYOD導入が低いのはなぜなのかが私の疑問です。
これだけiPhoneやiPadが普及しているのですから、
BYODの導入がもっと進んでも良いと思います。

BYODのメリットを整理してみます。
まず社員が自分の使い慣れた端末でビジネスが出来、効率がアップすると思います。
どこでも仕事をすると言う意識も生まれ、ノマド、自宅や出張時に活用することで、
在宅や遠隔での業務も可能になるので、オフィス経費の削減にも繋がります。
企業が社員に端末を支給しなくてよいので、ここでもコスト削減可能です。

デメリットはセキュリティ上の懸念です。
企業側からはここが問題だと言う声が上がりそうですが
コスト削減の意味合いから考えると検討の余地はありそうです。
最近ではこれもリモートから端末の情報を削除したり端末にロックをかけたりできる
「MDM」(Mobile Device Management)などの解決策があるので
企業が本気を出せば、解決しそうです。

実は、導入が進まないのは、会社側、社員共にBYODのメリットを
明確に理解していないからかなと考えています。
企業が熱心に動き、空気作りが上手にできれば、BYODの導入はすぐに進みそうです

BYODのメリットを鑑み、企業の情報がクラウドで閲覧出来るようになれば
自分のデバイスを利用して、合理的に働こうとする社員も増加するはずです。
1、企業メールにGメールを活用
2、FBやサイボウズLive、Evernoteを積極的に活用
3、セキュリティ対策
など企業が環境を整えていけば、自ずとBYODの導入が進むとこの調査を見て思いました。

クールビズのような判りやすいメッセージを開発して
企業、行政がBYODで日本人の暮らしがプラスに変化するというゴールを見せれば
社員も自分のデバイスでの働き方を考え、アクションを起こすと思います。
在宅や家から近いサテライトオフィスで働ければ、家族との時間も増やせます。
その結果、ビジネスマンやファミリーの笑顔で町中が明くるなりそうです。
余暇の時間も増え、個人消費が動き始める等のメリットも考えれます。

BYODでハッピーなビジネスマンを数多く作るのも
ソーシャルおじさんのテーマのような気がしてきました。
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この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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