ASEAN不動産投資の教科書の書評

ASEAN不動産情報のポータルサイトを運営する
株式会社エイリック代表の長友佑樹氏と同社執行役員の田中圭介氏と
話をしているうちに、ASEANの不動産の魅力をより多くの人に伝えたくなりました。
ASEANの不動産情報がとても少ないことと
一部の悪徳業者のために、日本では印象が悪くなっていることが理由です。
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成長の止まった日本とは異なり、若年層の人口増加と中間所得層の拡大によって
ASEANの不動産は盛り上がり始めました。
しかし、日本人には正しい情報が伝わらず
チャンスロスの状況が続いているのはもったいないと考えたからです。

日本のメディアでは紹介されない情報を多くの人に伝えるために
今年の2月に電子書籍のSocialOjisanStyleをリリースしました。
起業の仕方やパーソナルブランディング、観光など私が知りたいテーマを
その道のプロフェッショナルに執筆してもらう電子書籍なのですが
その第三弾として出版したのが、今日ご紹介するASEAN不動産投資の教科書なのです。
共著の田中圭介氏はASEAN不動産研究所の所長でもあり、
ASEANの不動産情報にたいへん精通しています。
田中氏は元々国内最大手の不動産ポータルサイトHOME’Sの営業責任者を歴任し
ASEANの中心に位置するタイでHOME’S THAILAND をゼロから立ち上げた
ASEAN各国に強固なネットワークを持っているASEAN不動産のプロなのです。

本書を執筆中に、田中氏は何度も正確なASEANの不動産情報を
日本人に伝えたいと話してくれました。
そのため、昨年末から今年にかけて、何度も現地に取材に飛んでくれました。
(現地の最新情報が読めるのも、電子のメリットだと思います。)
田中氏は今までの数々の体験をもとに投資情報をまとめてくれました。

ASEANの不動産マーケットは大きく値上がりしましたが
エリアによってはまだまだキャピタルゲインが期待きそうです。
ASEANはかつての日本の不動産市場のような活況を呈し始めています。
成長する国の不動産は値上がりするというルール通り
富裕層・中間層が爆発的に増え始めたASEANの不動産は変化しています。
そして、2015年のASEAN統合で、ますます成長は加速するはずです。
人、モノ、金の自由化により、さらなる経済成長が予測され
外国人の投資環境も整備されていくと思われます。
そんな成長するASEANにも関わらず、各国の情報は精度が低いのが現状です。
その状態を改善し、正確な情報を提供しようとしているのが冒頭のエイリックなのです。

田中氏は現地の不動産会社の情報を鵜呑みにするのは
危険だと本書で力説しています。
投資を誘う営業トークを信じて、失敗する人も多く
その事例によって「怪しい」というイメージが増幅しているのです。
田中氏はASEANの不動産投資においては以下の3点を意識すべきだといいます。
■日本と大きく文化・商習慣・市場構造が異なる各国の「常識」
■優良な物件を見つけて買う「プロセス」
■そして博打ではない「戦略」

安易に人を信じれば、火傷しそうですから、自分なりの投資ルールを作ると良さそうです。
必ず現地を見て、信頼できる業者から買うなど当たり前のことを心がけましょう。
成長しているASEANにはチャンスは多いのですが
念には念を入れて、成功のための戦略を作るべきだと思います。
ネットとリアルで情報を徹底的に集め
買いと売りの投資基準を明確に決めることが
成功につながると田中氏は私に教えてくれました。

本書ではマレーシア、タイ、フィリピン、カンボジアの
4カ国での投資の基礎知識をまとめています。
どの国も可能性がありそうですが、私は今フィリピンに注目しています。
フィリピンの人口は2014年に1億人を突破し
経済成長率はASEAN1位の7.4%になるなど可能性の高い国になってきました。
さらに人口構成がきれいなピラミッド型で若い労働力に溢れているなど
不動産の投資先としても面白そうです。
実際、エイリックの2人もフィリピンには可能性があると教えてくれています。

明日4月12日にそのフィリピンでのセミナーをエイリックが開催するそうです。
お時間ある方、ぜひ田中氏の熱い話を体験ください。
明日のセミナーの詳細はこちらからお願いします。

  

この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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