できるだけたくさんの本を読み、美しいものに触れ、思いやりを持って人に接する。当たり前のことを言っていると思うでしょうが、そういうことの積み重ねが、本当に人を美しくするんです。九十年も世の中を観察してきた僕が言うんだから、間違いない。(斎藤茂太)
「読書は人を美しくする」という斎藤茂太氏の言葉にハッとしました。
たくさんの本を読み、美しい話に触れることで
私たちは人間本来の美しさを取り戻せるのかもしれません。
WEBサイトだけでは、自分の好きな情報ばかりを選んでしまいます。
また、短い記事ばかりでは、情報が限定されしまい、世界は広がりません。
ストーリーのないところからは、人間は想像力をかきたてられません。
人の気持ちを理解するため、感性を磨くためには
時には、ヘミングウエイやトルストイのような骨太な作品を読まなければなりません。
論語や老子、菜根譚など中国の古典からも美しい生き方を学べます。
読書は、人生をよくするためには、欠かせない習慣なのです。
読書によって、人は様々な体験ができます。
歴史を学ぶことで、私たちは痛みを知ることができます。
偉人の行動からは、ものの善悪を学べ、倫理観を養えるのです。
また、詩人の言葉を読むことで、美しい世界をイメージできます。
著者の言葉の力によって、人は思いやりの心を持てるようになります。
読書体験を積み重ねることで、人は美しく生きられるのです。
イエス・キリストや仏陀の教えから、利他の心を学べます。
世の中に貢献することが、美しい生き方だとわかれば、思考や行動を変えられるのです。
感謝の心を持つことで、人生に価値を見出せます。
人生には限りがありますから、時間を無駄にしないことこそが
美しく生きることなのかもしれません。
君たち、漫画から漫画の勉強するのはやめなさい。一流の映画をみろ、一流の音楽を聞け、一流の芝居を見ろ、一流の本を読め。そして、それから自分の世界を作れ。(手塚治虫)
美しく生きることは、漫画やアニメからでも学べるはずだと反論が聞こえそうですが
手塚氏の言葉を読めば、一流の体験が重要であることがよくわかります。
先日、手塚治虫先生の晩年の仕事部屋を見学させていただいた際に
ご家族のお話を伺ったのですが、手塚先生は暇さえあれば、本を読み
作品のために学び続けていたそうです。
いろいろなジャンルの本をインプットし、先生が思考を重ねた結果
ブッダや火の鳥のような名作が生まれてきたのです!
もし、手塚先生が一流の本を読まなければ
私たちは手塚作品を体験できなかったかもしれません。
素晴らしい体験、特に一流の本を読むことで
私たちは、世の中に貢献できる土壌をつくれます。
自分の価値を高めていくことで、私たちは人に貢献できるのですから
いくつになっても、読書を諦めてはいけないのです。
親世代が本を読んで美しく生きないと、子供達はますます本を読まなくなります。
大人が読書をすることで、子供達の見本とならなければならないのです。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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