スーパーのかご派とカート派を調査したこともあるが、スーパーで時間をかけてゆっくり眺め、たくさん買い物をするのは、やはり力ート派。かご派はスーパーの中にいる時間も短く、目的のものだけ買ったらさっさと帰るようだ。いつも買いすぎて困ると思っている人はかごで買い物をするといいだろう。(シアン・バイロック)
「首から下」で考えなさい(シアン・バイロック著)の中に
脳と体の密接な関係は、マーケティングにも応用できるという事例が紹介されています。
買い物かごを持つと重いので、目的のものを買ったらさっさと店を出ますが
カートを押せば、人は楽しみながら、ゆっくり買い物をするのです。
カートが買う気を促すのなら、ショップの入り口でカートを渡せば
売り上げアップの可能性が高まるのです。
ビジュアルマーケティング(視覚)のスペシャリストのウジトモコさんと
お仕事をご一緒するようになってからは
デザインの力によって、売り上げが左右されることを実感しています。
InstagramやPinterestといったビジュアル系のソーシャルメディアが
流行っているのにも、明確な理由があるのです。
まさに、視覚を制するものがビジネスを制するのですが
本書「首から下」で考えなさいを読んでいると、この考えを一歩進めて
体を制するものがビジネスを制すると言ってもよいと思えるようになりました。
また、本書のドアも売り上げに関係するという話が面白かったです。
酒屋やアイスクリーム屋といった、嗜好品のお店のためのいいアイデアがひとつある。ドアは押すより引くドアがいい。というのは引くという動作は腕を自分のほうに引き寄せることを意味し、この動作は満足感いっぱいの満ち足りたときの動作である。ドアを引いて開けた瞬間のわくわく感を持続しながら買い物をすると満ち足りた気分になり、ついたくさん買い物をしてしまう。
ドアは引きドアの方が、売り上げアップに貢献します。
ワクワク感を自分に引き寄せるという引き戸の法則を、私は初めて知りました。
ドアを自分の方に向ける店づくりを初めから意識すれば
嗜好品系のショップは成功できるかもしれません。
その際、ビジュアルなど五感に訴えかける仕掛けを作れば
よりよい結果を得られそうです。
私たちの体と行動は、脳に大きな影響を与えている。自分の脳の働きを理解するには体が脳に与えている影響を学びつつ、それと同時に、脳と体が密接につながっていることに感謝しなくてはならない。
このようにマーケティングと脳と体は密接な関係にあるのです。
顧客に体を動かしてもらう仕掛けを考えれば、売り上げをアップできます。
店内で体を動かす場所を作ったり、視覚に訴えるコミュニケーションを積極的に心がけましょう!
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今日もお読みいただき、ありがとうございました!
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