人との関係を良くするためのストーリー戦略。アネット・シモンズの「感動を売りなさい」の書評

ストーリーの形でメッセージを伝えられると、人は自分が人間としてみなされていること、生身の人間としての自分に情報が伝えられていること、自分が孤独ではないことを感じるのです。(アネット・シモンズ)

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コンサルタントのアネット・シモンズ
感動を売りなさい―相手の心をつかむには「物語(ストーリー)」がいる。を読むと
ストーリーを語ることの重要性を理解できます。
人との人とのつながりが希薄になる中で
私たちの多くは人間らしいストーリーを求めています。
しかし、データを多用した説得型のストーリーでは、人は動いてくれません。
人間らしいストーリーを語ることで、人はあなたに共感してくれるようになるのです。
相手の心をつかむストーリーを作れれば、素晴らしい人脈を築けます。

ビジネスを成功させるためには
次の3つの条件を満たすストーリーを見つける必要があります。
■自分のメッセージを伝えるもの
■自分が楽しんで話すことができるもの
■実際の生活のなかから生まれたもの
自分のストーリーを語るためには、自分が経験したことを整理し
それで、何を達成したいか? 誰に影響を与えたいか?を決めることが肝心なのです。
テーマを選ぶときには、ワクワクしながら話せるもの選びましょう。

相手が聞き入ってしまうストーリーには、次の4つのジャンルがあります。
■輝いたとき
自分の素晴らしい体験、特に試練を克服したした話などがよい。
■失敗したとき
自分のミスを話すと、心を開いてくれたと思われ、相手の信頼を得やすい。
■メンター(精神的指導者)
影響を受けた人のストーリーを自分の言葉で語る。
■本、映画、できごと
本や映画の中であなたが感動したストーリーを利用する。
作家や監督などプロが考えたストーリーは、注意を引きやすい。

特に、メンターなど影響を受けた人の話は、自分の価値を高めてくれます。

重要なことを教わった経験やストーリーを話して、貴重な教訓を聞き手と分かち合いましょう。あなたが大切に守っている基準や目標を具現化している人に対する称賛、感謝などのストーリーを話せば、あなたの基準や目標だけでなく、謙虚さや感謝の念を聞き手に示すことができます。謙虚であること、感謝の念を持つことは、人間の尊厳に不可欠です。すぐれたリーダーシップにも欠かせないものです。(

尊敬するメンターの話をすることで
相手はあなたがメンターのような資質、価値、目標を持っていると誤解します。
素晴らしい人の力を活用すれば、相手からの信頼を短時間で得られます。

人を動かしたければ、自分の体験をワクワクなストーリーにして語りましょう!
私はこのブログを通じて、多くの著者の素晴らしい言葉をストーリーにして紹介しています。
彼らは皆、私に影響を与えてくれたメンター的存在ですが
彼らのおかげで、私は日々得をしているのかもしれません。
著者たちの言葉を紹介することで、結果として。私は自分の価値を高めているのです。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。

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photo credit: L & C via photopin (license)

この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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