いざ使いたい時に情報を引き出すためには、海馬が働きやすい形で、効率よく情報を入れることが重要です。(加藤俊徳)
海馬を働かせるポイントは2つあると脳科学社の加藤俊徳氏は言います。
1つめは、「使う目的」をはっきりさせることです。
例えば、資料を漫然と読むのではなく、「明日の報告会で引用したい」など
自分が情報をアウトプットするシーンを具体的にイメージするのです。
使用目的が明確になれば、海馬は俄然やる気になるのです。
2つめは「制限時間」をしっかりと設けることです。
仕事を進める際、締め切りを設けると効果がありますが
実は、海馬も同じだというのです。
「10分以内にキーワードー10個を覚える」など
制限時間を設定すると、海馬は活性化します。
脳の強化書 [ 加藤俊徳 ] |
目で見る、声に出す、耳で聞く、体を動かすといった、様々な感覚刺激も、記憶の定着に有効だ。
ただ単に読むだけでは、なかなか記憶に定着できません。
目だけでなく、口、耳、手などを使って、刺激を与えることで脳は力を発揮します。
「目で得た情報を手を動かして、ノートに書き写す」などできるだけ複数の感覚を
同時に働かせるようにすると記憶に残ります。
メールやソーシャルメディアでのコミュニケーションによって
聴覚刺激で記憶する機会が激減していると加藤氏は指摘しています。
主たる手段は電話からメールにシフトし
「耳で聞き取って覚える」という行為自体が、生活の中で少なくなっています。
脳内で使われなくなった「聞いて覚える」という情報伝達の回路が衰えると
恐ろしいことに記憶力も低下するというのです。
仕事場にかかってくる電話に積極的に出て伝言メモを取るなどが
脳のトレーニングにつながり、記憶カがアップします。
セミナーに参加したら、講師の話を書くことを習慣にするのもよいでしょう。
耳と手を動かすことで、大切なアドバイスを自分ごと化できるのです。
最近、オーディオブックで聞いた本をこのブログで紹介することが多いのですが
耳で集中することで著者のメッセージが刺さるようになり、新たな気づきを得ています。
それをさらにブログにまとめることで、著者の言葉を記憶に残せるようになりました。
目だけでなく、耳や手を使って、脳を活性化させましょう!
今日もお読みいただき、ありがとうございました!
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