どの職場も、人々の知識や才能の幅広さをしっかりと生かしているということだ。それぞれの環境で働く人たちの「違い」こそが、言い換えればユニークな特性や個性こそが、職場を成功に導く原動力となっている。(ロブ・ゴーフィー&ガレス・ジョーンズ)
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組織を強くしたければ、本書を読むと良いでしょう!
ロブ・ゴーフィー&ガレス・ジョーンズの
DREAM WORKPLACE(ドリーム・ワークプレイス)はタイトルに惹かれ
購入した一冊でしたが、期待値以上の内容で
ワクワクしながら読み進めることができました。
強い組織は「違い」を認める
成功する組織には「違い」を認めるという共通点があります。
本書にはイタリアの小さなショップやマンハッタンのクールなレコード会社
英国陸軍の3つのケーススタディが紹介されています。
著者の一人はイタリア旅行中に馴染みのピザ屋で現金がない事に気づきます。・
彼はクレジットカードで支払おうとしますが、その店では使えません。
しかし、店主は肩をすくめながら、「次回でいいよ」と受け流してくれます。
買い物途中、お店のスタッフが、印刷し忘れた著者の航空券を印刷してくれるなど
イタリアのトスカーナのカフェやショプでの体験はどれも心地よいものです。
自分の個性や興味、情熱をさらけ出すことで
単なる経済交流を個人的な交流に昇華させています。
イタリア人のスタッフがありのままでいることで
顧客もありのままでいられるのです。
私も何度かイタリア旅行をしたことがあるのですが
初対面の販売員がいきなり、美味しいレストランを教えてくれたり
田舎町の観光案内所のスタッフが車で街を案内してくれるなど
彼らはこちらが自分を出すと、あたかも友人のように接してくれたのです。
優れた組織とはイタリアのこういった店なのです。
優れた組織というのは、まさにこんな感じだ。優れた組織では、人は単に役割に付随する責務を果たすだけでなく、それ以上のことをする。イタリアの小さな町のそれぞれのお店で、店員たちは役割に期待される以上のことをしていた。「自ら進んで」仕事や役割にやる気を燃やす。「本物の」組織で自然発生するのが、このような種類の行動だ。
街の魅力だけでなく、私たちは人の魅力によって イタリアに引き寄せられるのです。
DREAM WORKPLACE(ドリーム・ワークプレイス) ー だれもが「最高の自分」になれる組織をつくる【電子書籍】[ ロブ・ゴーフィー ] |
画一的な組織では、成長はおぼつかない!
アイランドレコードのケーススタディはイタリアのカフェとは異なりますが
このクールな組織も人間の個性を大切にしています。
レーベルの創造性と革新性の水準が一貫して高いのは、衝突や激情、白熱した意見交換のレベルが高いからこそだということだ。アイランド・レコードのスタッフは、いかにも音楽業界人らしい装いでクールにめかしこんだ、同質な人間ではない。音楽と自社のアーティストを本気で大切にしている、個人の集まりだ。また、それぞれが自分の役割に全力を注ぎ込んでいるが、イタリアの町の店主たちとは違い、彼らが生み出すのは優しさや明るさではない。むしろ、彼らの間に生まれ持った違いがあることで衝突が発生し、それによって創造性や仕事に対する強い意欲が生まれている。
彼らは作品の質を維持するために、意見の衝突などは恐れません。
あたかも喧嘩のようなミーティングの中から
お互いの強みを引き出し、素晴らしい作品をリリースしています。
ボブー・マリーやU2がここから生まれてきたのも
「違い」がキーワードなのです。
ほとんどの組織が創造性や革新性を求めると言いながら、その実態は異なります。
経営者は革新性を求めても、失敗や衝突は許そうとしません。
最終的に、違いを認められない組織は、画一化し、成長できません。
英国陸軍も「強い職場」として紹介されています。・
最も有能な軍は、リーダー育成において多くの営利組織よりもはるかに進んでいます。
大企業と異なり、早い段階で兵士はリーダーの経験をたけさん積めます。
一方、従来型の組織の多くは、リーダーに昇進するまでに
あまりにも時間をかけますが、ここに問題が隠されています。
大手消費財メーカーの幹部は世界中から選り抜かていますが
中身は金太郎飴のように画一的です。
全員が全員とも都会的で、洗練されており
彼らは多言語を使い、人当たりが良く、控えめなユーモアを身につけています。
偉くなるたびに彼らは個性を失い、同じような人間になっていきます。
驚くべき事に似過ぎた人たちが集まっている集団が、問題の元凶だったのです。
元々はひとりひとりが、個性的な存在だったのですが
会社のリーダー育成のプロセスによって、きれいさっぽり個性を失ってしまいました。
優秀なリーダー育成ができるかどうかは
早いタイミングで、豊かで多様な経験積ませる必要があるのです。
リーダーシップ・パイプライン(リーダー育成の仕組み)の中には
多くの多様な人間を入れなければなりません。
軍は、エリートの力だけで組織が動かないことを理解しています。
以上のようにイタリアの個人経営のお店、レコード会社、英国の軍隊の
三つの職場が自分らしさを大事にしていることがわかります。
どの職場も、人々の知識や才能の幅広さをしっかりと生かしているのです。
それぞれの環境で働く人たちの「違い」こそが、言い換えればユニークな特性や個性こそが、職場を成功に導く原動力となっている。
自己表現と個性、多様な経験が組織を強くします。
自らの役割や仕事に対する意欲、創造性と革新の継続
しっかりとしたリーダーシップ・パイプラインがなければ、強い組織は作れません。
「本物の職場」には、多様なスキルが集まり
それぞれの個性を大切にしています。
まとめ
組織は放って置くと、人の個性を抑え込もうとします。
組織の型にはめようとすれば、個々の能力をダメにします。
強い組織を作るためには、自己表現を認めることが欠かせません。
能力のある多様な人材を揃え、彼らの個性を大事にするのです。
個性や自分らしさを活かせるようになると、社員は積極的に働きます。
自分の能力を周りに伝えることで、自信が生まれ、ますます社員の創造性が高まります。
個性を大事にし、社員の学びに力を入れている組織が
ますます強くなり、成長していくのです。
今日もお読みいただき、ありがとうございました!!
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